Rettyは、同社の執行役員VPoE プロダクト部門長 常松祐一氏による初の著書『アジャイルプラクティスガイドブック チームで成果を出すための開発技術の実践知』を、翔泳社より7月20日に発売した。A5判・328ページで、価格は2860円。
チームで着実に素早くアジャイル開発を進めていくためには、開発の技術やツールに関する「技術プラクティス」の活用も重要となる。プラクティスにはそれぞれ生まれた背景や活用の目的があるが、日々状況が変化する開発現場では、しばしば当初の目的や課題を忘れ「プラクティスに取り組むこと自体が目的化する」状況に陥ることがある。
同書は、個々のプラクティスを取り上げ、それぞれの目的や考え方などの原理・原則、チームや現場の状況に即したプラクティスの効果的な選択・活用のしかたを、具体例を交えながら解説するガイドブックとなる。
実装方針の検討、タスクの分解、ブランチ戦略の検討、コミット、コードレビュー、複数人での共同作業、テスト、運用を見据えたソースコードの整備、CI/CD、デプロイ、リリース、モニタリング、関係者間の認識合わせ、チーム内外との連携など、チーム開発のさまざまなシーンで役立てられるプラクティスが、架空の開発現場を舞台にしたマンガとともに幅広くかつわかりやすく解説されている。
特定のプラクティスについて知りたい、開発の段階に合わせたプラクティスを探したい、という場面で必要な項目を調べる辞書として役立てられる。プラクティスの導入や実践にあたって、日々試行錯誤を重ねている開発者向けの一冊。
また同書では、アジャイル実践者たちによる以下のコラムも収録されている。
- グラデーションで考える12年間のアジャイル実践(きょん氏)
- ペアプログラミングの効果と影響(やっとむ(安井力)氏)
- 開発と運用、分けて考えていませんか?―ダッシュボードのその先へ―(河野通宗氏)
- インフラ構築を自動化しよう(吉羽龍太郎氏)
- Logging as API contract(牛尾剛氏)
- 開発項目をコンパクトに保つには、クリーンなコード(大谷和紀氏)
- テスト駆動開発ではTODOリストがテストよりも先(大谷和紀氏)
- チームで1つずつ終わらせよう(椎葉光行氏)
- チームに命を吹き込むゴール設定(天野祐介氏)
- AIフレンドリーなドキュメントを書こう(服部佑樹氏)
- 技術的負債―問題発見までの時間とリスクをビジネス側に説明する(川口恭伸氏)
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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