AIが代わりに何かをやってくれる機能ではなく、一緒に創作をしていく機能
ChatGPTをはじめとした生成系AIが大きな話題となっている。自社サービスの機能にも活用を考える企業が増えている中、noteではいち早く機能を検討。2023年2月に人工知能モデルGPTを活用した新機能「note AIアシスタント(β)」をリリースした。専属編集者のようにユーザーの文章作成をサポートすることを目標に、本機能は現在もアップデートを続けている。
同社は「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」をミッションに、メディアプラットフォーム「note」を提供している。宇野氏は2022年2月に同社のCDOに就任した。開発部門長も務める宇野氏は「note AIアシスタント(β)」の開発背景と今後の展望について語った。
「note AIアシスタント(β)」は、最初に無料のテスト版として一部のユーザー向けに公開され、2023年4月12日に33機能を搭載して一般公開された。宇野氏は「AIが代わりに何かをやってくれる機能というよりは、一緒に創作をしていこうという機能です」と説明する。
2022年11月にChatGPTとGPT3.5が公開されたのを受けて同社もAI機能の開発を進め、2023年2月に第1弾となる「v1」を限定公開した。有料会員とアーリーアクセスで申し込んだ一部のユーザーに機能公開したもので、当初は5機能だったが、徐々に機能を追加し、gpt-3.5-turboにも対応した。第2弾の開発も同時に進め、33機能を搭載して一般公開した。
現在、同社では新機能の開発を進めている。同社は8月にオンラインデザインツール「Adobe Express」との連携を発表。Adobe Expressをnoteの中に埋め込み、noteからAdobe Expressを使えるようにする。それにより、noteに記事を書けば、書いた記事に合わせたサムネイル画像がAIで作れるようになる。この機能は2023年中にリリース予定だ。
宇野氏は「われわれにとってAIはあくまで手段です。noteはテキストに限らず、画像や動画や音声が投稿できます。さまざまな創作を支援するメディアプラットフォームをわれわれは目指しています」と意気込みを見せた。