SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

ProductZine Day 2024 Summer

ProductZineニュース

IPA、ビジネスアーキテクトとプロダクトマネージャーの定義や役割について有識者の見解を示した座談会の映像を公開

 IPA(情報処理推進機構)は、「ビジネスアーキテクト」と「プロダクトマネージャー」の定義や共通点について有識者が語る座談会の映像を5月8日にYouTubeで公開した。

 経済産業省とIPAは企業のDX推進に取り組んでいる。その際ボトルネックになっているのが人材不足の問題であることから、DX推進とデジタル人材育成の両輪で取り組んでいる。

 デジタル人材の育成は、政府全体としても大きな課題であると位置づけられている。「デジタル田園都市国家構想」という政府戦略の中で「デジタル人材を230万人育成する」という政府目標を掲げて関係各省庁が一丸となり取り組んでいる。

 そうした中で経済産業省とIPAは、2022年にDX人材の育成・確保の指針「デジタルスキル標準(DSS)」を策定し、企業の人材育成プランに参照してもらうことや、育成講座の認定、ポータルサイトなど、リスキリングに対する各種支援策への紐付けとして「デジタルスキル標準」の活用を進めている。

 グローバルの相場水準から見ると、国内のDXは遅れをとっていると言える。そうした中、DXを実際に推進していく事業会社への訴求性やわかりやすさ、伝わりやすさという観点から「ビジネスアーキテクト」を打ち出した。

 「デジタルスキル標準」の普及を通じて明らかになったのは、ビジネスアーキテクトに対するニーズの高さと、不足感の大きさ。ビジネスアーキテクトの育成のための学びに必要なコンテンツの少なさや、どういった人たちがこの領域で活躍できるかといったターゲティングの弱さが大きな課題となっていた。

 IPAでは3月に、「デジタルスキル標準」の中で示す「DX推進に必要な5つの人材類型」のひとつ「ビジネスアーキテクト類型」において、プロダクトマネージャーの役割やスキルセットを新たに定義。有識者と連携し、プロダクトマネージャーとビジネスアーキテクトのスキルの近事性やグローバル視点での人材育成の必要性を、シナジーを出しながら盛り上げていくため、補記事項として公開した。

 これをきっかけとして学びやリスキリングの環境がさらに充実していくということが期待される。また人材の流動性については、例えばテック系やスタートアップ企業で実際にプロダクトマネージャーを務めてきた人が事業会社のDXの現場領域でも活躍を広げていくことなども期待される。

 今回の座談会は、補記の内容についてさらに理解を深めることを目的としたもの。第一線で活躍するプロダクトマネージャーや事業会社のCDO(最高デジタル責任者)、IT企業の事業開発部門の責任者といったメンバーを招聘し、ビジネスアーキテクトとプロダクトマネージャーの役割、具体的な共通点などについて語られた。DX推進のキーパーソンとなるプロダクトマネージャーの役割や、プロダクトマネージャーを育成・確保するために企業が行うべきことなどについても知れるコンテンツとなっている。

議論テーマ
  1. ビジネスアーキテクトとプロダクトマネージャーの共通性について
  2. ビジネスアーキテクトとプロダクトマネージャーに求められる活躍の場面やその役割について
  3. ビジネスアーキテクトとプロダクトマネージャーの確保・育成に必要なこと
パネリスト
  • Tably株式会社 及川卓也氏
  • クールスプリングス株式会社 三枝幸夫氏
  • 株式会社リコー 高橋昌也氏
関連リンク

この記事は参考になりましたか?

ProductZineニュース連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)

「プロダクト開発」にフォーカスしたオンラインメディアです。プロダクトマネージャーや、プロダクトマネージャーを目指す方をはじめ、チームメンバーや事業責任者、テックリードなど、プロダクト開発を「正しく」進めていきたいすべての人のために、プロダクトマネジメントに関するあらゆる知見をお届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

ProductZine(プロダクトジン)
https://productzine.jp/article/detail/2590 2024/05/10 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

  1. 1
    プロダクトマネージャーは経営視点をどう身につける?──経営シミュレーションゲームによる実践的な学びのススメ NEW
  2. 2
    NEWh、大企業の新規事業を最短3か月で構想・企画化できる「事業構想スプリント」の提供を開始 NEW
  3. 3
    プロダクトロードマップ作成でのアンチパターンとは?──使われない「万能な」プロダクトロードマップ NEW
  4. 4
    d-strategy,incの代表取締役・小宮昌人氏による新著『生成DX〜生成AIが生んだ新たなビジネスモデル〜』の予約受付が開始 NEW
  5. 5
    SaaS事業者向けAPI連携プラットフォーム「Anyflow Embed」、外部連携先のデータをCSVで取り込める機能が追加 NEW
  6. 6
    freeeとラクス、プロダクトマネージャーに適した人材やキャリアについて語るイベントを11月8日にハイブリッド開催
  7. 7
    真の意味で顧客を理解できているか? よくあるプロダクト改善の落とし穴と、リサーチを活用する際の4つのアプローチ
  8. 8
    ユニーリサーチアカデミー、プロダクトロードマップの作り方を解説するオンラインイベントを11月12日に開催 NEW
  9. 9
    Pendo、オムニチャネルメッセージングを自動化するプロダクトチーム向けソリューション「オーケストレート」を発表 NEW
  10. 10
    「Biz/Zine」がビジネスフレームワークを習得できる実践講座を11月21日にオンラインで開催

イベント

ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング

  1. 1
    プロダクトマネージャーは経営視点をどう身につける?──経営シミュレーションゲームによる実践的な学びのススメ NEW
  2. 2
    NEWh、大企業の新規事業を最短3か月で構想・企画化できる「事業構想スプリント」の提供を開始 NEW
  3. 3
    プロダクトロードマップ作成でのアンチパターンとは?──使われない「万能な」プロダクトロードマップ NEW
  4. 4
    d-strategy,incの代表取締役・小宮昌人氏による新著『生成DX〜生成AIが生んだ新たなビジネスモデル〜』の予約受付が開始 NEW
  5. 5
    SaaS事業者向けAPI連携プラットフォーム「Anyflow Embed」、外部連携先のデータをCSVで取り込める機能が追加 NEW
  6. 6
    freeeとラクス、プロダクトマネージャーに適した人材やキャリアについて語るイベントを11月8日にハイブリッド開催
  7. 7
    真の意味で顧客を理解できているか? よくあるプロダクト改善の落とし穴と、リサーチを活用する際の4つのアプローチ
  8. 8
    ユニーリサーチアカデミー、プロダクトロードマップの作り方を解説するオンラインイベントを11月12日に開催 NEW
  9. 9
    Pendo、オムニチャネルメッセージングを自動化するプロダクトチーム向けソリューション「オーケストレート」を発表 NEW
  10. 10
    「Biz/Zine」がビジネスフレームワークを習得できる実践講座を11月21日にオンラインで開催