翔泳社は2月17日、「ITエンジニア本大賞 2022」のプレゼン大会を同社が主催するソフトウェア開発者向けのオンラインカンファレンス「Developers Summit 2022(デブサミ2022)」内で開催し、技術書部門・ビジネス書部門の大賞を決定した。
技術書部門は『達人プログラマー 熟達に向けたあなたの旅(第2版)』、ビジネス書部門は『プロダクトマネジメントのすべて 事業戦略・IT開発・UXデザイン・マーケティングからチーム・組織運営まで』がそれぞれ大賞を獲得した。
「ITエンジニア本大賞」は、翔泳社が2014年から毎年開催している「ITエンジニアに読んで欲しい技術書やビジネス書」を全国のITエンジニアたちと一緒に選出するイベントで、今年で9回目の開催となる。過去の大賞作品は殿堂入りとして選考から除外されるが、刊行年や出版社を問わず技術書・ビジネス書全般が対象となる。
例年、Web投票による一次選考を経て、特に投票が多かった技術書・ビジネス書の著者や編集者が、デブサミのセッション会場において発表を行い、その場での最終投票を経て大賞が決定されている。
今年は、以下の6冊が一次選考を通過し、プレゼンテーションが行われた(カッコ内は発表者と出版社)。
技術書部門:
- 『1日1問、半年以内に習得 シェル・ワンライナー160本ノック』(上田隆一/共著者の一人、技術評論社)
- 『機械学習を解釈する技術~予測力と説明力を両立する実践テクニック』(森下光之助/著者、技術評論社)
- 『達人プログラマー 熟達に向けたあなたの旅(第2版)』(角谷慎太郎/協力者、オーム社)
ビジネス書部門:
- 『進化思考 生き残るコンセプトをつくる「変異と適応」』(太刀川英輔/著者、英治出版)
- 『ビジネスデザインのための行動経済学ノート バイアスとナッジでユーザーの心理と行動をデザインする』(中島亮太郎/著者、翔泳社)
- 『プロダクトマネジメントのすべて 事業戦略・IT開発・UXデザイン・マーケティングからチーム・組織運営まで』(小城久美子/共著者の一人、翔泳社)
大賞に選ばれた2冊の発表者は、それぞれ次のような受賞コメントを述べている。
「これからの20年を見据えて、(原著者の)デーブもアンディも書き直してくれた1冊となっている。他の方の発表であったような話題(プログラマーの倫理や社会的責任、プロダクトマネジメント、デザインなど)を自分たちのコンテンツでどう扱うかなども全部取り上げられているので、併せて読んでもらえるとうれしい」(角谷氏・『達人プログラマー』)
「本の執筆はすごく大変だったが、当時日本でプロダクトマネジメントを学ぶ手段があまりなかったと考えていた。本書がみなさんのプロダクトをよくする役に立ってくれたらうれしい」(小城氏・『プロダクトマネジメントのすべて』)
なお、当日は昨年の大賞受賞者による特別賞も発表され、『なんでも図解』著者の日高由美子氏は『進化思考』、『Engineers in VOYAGE』編者の和田卓人氏は『達人プログラマー(第2版)』を選出した。
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斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)
株式会社翔泳社 ProductZine編集長。 1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテック...
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