デブサミで得たヒントで「自分が」現場を変えていく
本セッションのまとめとして、市谷氏は「新しい成果を上げていくためには新しい武器(知識)が必要」と述べた。今までのナレッジだけでプロダクト開発に向き合うと、誤った判断を招く可能性がある。だからこそ、プロダクト探索を通して、学び続けることが重要なのだ。
その際、収益を目的と混同せず「ユーザー」「チーム」「プロダクト」に焦点を当てること、成果とは何かを定義しなおすことが重要であることを、今一度強調した。
「このようにそもそもどの方向に向かっていくのか決め直すことを『むきなおり』と呼びます。何のためにこのプロダクトづくりをやっているのか。それに合わせて成果も方向性も変え、忘れないように常に見直しをしましょう」(市谷氏)
最後に市谷氏は、久々のオフライン開催となったDevelopers Summit(デブサミ)に寄せて、開発者たちにメッセージを送った。
「デブサミは開催のたびに現場や組織を変えてきましたが、この場が世の中を変えるのではありません。皆さんがデブサミでヒントを得て、各々の現場に帰り、各々なりにいい感じに変えてきた。各自が頑張るんです。なので、誰かに成果を決めてもらう世界ではありません。今日の話のとおり、自分たちは何のために何を成果としてやっていくのかを考えてみてはどうでしょうか」(市谷氏)