博報堂DYホールディングスと博報堂テクノロジーズは、独自に保有する豊富な生活者データをもとにAIによって複数の生活者を再現することで、いつでも対話できるエビデンスベースド「バーチャル生活者」を開発し、博報堂DYグループの全社員に向けて提供を開始したことを、11月13日に発表した。
今回、提供が開始されたバーチャル生活者は、性別や年齢といった属性とともに趣味・嗜好などの意識データ、利用しているWebサイトなどの実行動に関するものも含む、博報堂DYグループ独自の大規模調査パネル「Queridaパネル」のデータで作成できる。
より実際の市場での在り方に近いリアルな生活者を再現可能。取り組む業務やマーケティング課題にあわせたバーチャル生活者を選べるため、利用者は自らのアイデアや疑問をもとにバーチャル生活者との質の高い対話を通して、新たな問いやヒントを得られる。
また、バーチャル生活者は博報堂DYグループの全社員が社内システムを通じていつでも利用可能。コンセプト開発やクリエイティブ開発、メディアプラニングといったあらゆる提案において、バーチャル生活者を活用できる。
データに基づいたターゲット分析によって得たペルソナ情報をそのまま入力すると、AIによってバーチャル生活者が生成される。専門的なプロンプト文は必要なく、短時間で複数の生成が可能となっている。
バーチャル生活者は一度に複数設定でき、チャット形式のUIで同時に会話が可能。1つの問いに対して賛成や反対などに留まらない、さまざまな角度からの意見を得られるため、社員の創造性の刺激になる。また、画像や動画を提示してバーチャル生活者に意見を求められるので、コミュニケーション施策に対してより具体的な評価を事前に得られ、これまで以上にターゲットを正確に捉えた提案ができるようになる。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- ProductZineニュース連載記事一覧
-
- 博報堂DY、AI「バーチャル生活者」を全社員に導入。リアルな生活者を再現、コンセプト開発な...
- PMの成長機会、誰に託す? Product Peopleが実例調査、CPO・VPoPらの回...
- Amplitude、独自LLM採用「AI Feedback」開始。顧客の不満を解約前に可視...
- この記事の著者
-
ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
「プロダクト開発」にフォーカスしたオンラインメディアです。プロダクトマネージャーや、プロダクトマネージャーを目指す方をはじめ、チームメンバーや事業責任者、テックリードなど、プロダクト開発を「正しく」進めていきたいすべての人のために、プロダクトマネジメントに関するあらゆる知見をお届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
