成果の大きさでプロダクトマネージャーの「優秀さ」は測れない
先日、弊社が主催したセミナー「プロダクトマネージャーの『面接官の本音』」は、多くの参加者に大変ご好評をいただきました。このイベントで非常に興味深かった点があります。一番会場が盛り上がった話題が、本題から少し離れたテーマだったことです。
セミナーではマクドナルドやキャディなどでプロダクトマネージャーとしてプロダクト開発をリードした後、2024年にウトを創業した飯沼亜紀氏と、SmartHRタレントマネジメントプロダクト本部長で日本CPO協会理事を務める松栄友希氏をお迎えし、プロダクトマネージャー採用の面接官が面接の場でどのようなことを考え、ジャッジを下しているかをおうかがいしました。
登壇したお二人にはもちろん面接のノウハウ的な話もおうかがいしましたが、最も会場の関心を引いたのは「そもそも優秀なプロダクトマネージャーはどういう人か?」に関する議論でした。
「プロダクトマネージャーとして成果を出すことは大事だが、定量的な成果があればよいというわけではない」
登壇者が提示したこの問題意識に、多くの参加者が共鳴したのです。
プロダクトマネージャーはミドル、シニアと階層を上がっていけばいくほど定量的な成果が求められます。従って、面接では候補者の方もそうした数字をアピールすることが多いです。
「コンバージョンレートを○○%上げました」
「月間アクティブユーザーを倍増させました」
「売上をこれだけ成長させました」
こうした成果をあげることはもちろん素晴らしいのですが、それが必ずしもその人の優秀さを示しているとは限らない、というわけです。
定量的な評価はマーケットの動向に大きく左右されます。本人があまり頑張っていなくても、マーケット自体が伸びていれば勝手に数字が上がることもあります。逆に数字は横ばいでも、シュリンクするマーケットでシェアを維持した人のほうが能力は高いかもしれません。
また、卓越した成果を出したとしても、たまたまチームや部下に恵まれただけかもしれず、その人がどの程度貢献したのかは見えにくい。つまり、定量的な成果を提示されても、本当にその人の手柄かどうかの判断は難しい。それが面接官でもあるお二人の「本音」でした。