米Amplitudeは、同社のデジタル分析プラットフォーム「Amplitude Analytics」を、ココナラがデータアクセスの民主化と意思決定の迅速化を行うべく導入したことを、2月27日に発表した。
ココナラは、スキルマーケット「ココナラ」をはじめとするさまざまなサービスを運営しており、ココナラでは、740種類以上のカテゴリに対して90万件以上のサービスが提供される。急速に市場が成長する中で、多様化する顧客を理解するためには、スケーラブルで信頼性の高い分析手段の導入が急務となっている。
同社では、アナリストへの分析依頼の集中によって、必要な情報の入手までに多くの時間を要し、取引などの結果指標はBIツールで確認できるものの、サイト内の回遊データは細かいログ情報が多く、分析の難易度は高い上に膨大な工数がかかることが課題となっていた。
こういった状況の改善には、データ分析の効率化を図るとともにユーザー行動を可視化して、もっとも価値を生むポイントを特定可能な仕組みが必要であったことから、ココナラは複数の分析ツールを評価するために実際にデモアカウントにログデータを入れて、「このような分析ができる」という分析をもとに慎重に議論を重ね、他社ツールとの比較を行っている。
今回の、ココナラによるAmplitude Analytics導入の決め手は、SQLなどの専門的なコードをつかうことなく、簡単なボタン操作によって短時間でデータ分析が可能な「直感的な操作性」、ユーザー単位レベルまでの行動分析ができ、ユーザーによる異なる属性までも深く分析して、ターゲット化されたアクションを迅速に実行可能な「強力なセグメンテーション機能」、各サービスの担当者が自らサービス改善につながるユーザー行動分析ができ、分析スピードの大幅な向上によって分析の深掘りや改善施策の提案をリアルタイムに検討可能な「スピードと効率性」に集約される。
ココナラでは今後、Amplitude Analyticsを活用してさらなる顧客体験の向上を目指し、セグメンテーション機能を活用してサービスの種類、価格帯ごとに最適化された体験を提供する。さらに、ユーザー行動を詳細に分析して実際のニーズに基づいた新機能やサービスの開発を推進するとともに、新たな事業成長のための発見を続けていく。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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