改めてペルソナとは何か?
ペルソナを教科書的に表現すれば、「商品やサービスの顧客を明確にするために、実在の人のように設定した人物像」といえるでしょう。単なる属性情報の羅列ではなく、ターゲット顧客の考え方や価値観、ライフスタイルを深く理解し、プロダクトに対する期待や課題を具体的に描き出すことで、はじめてプロダクト開発の指針となり得るのです。ペルソナの設定があいまいだと、開発やマーケティングの方向性がブレてしまうため、可能な限り具体的に描くことを意識してください。そのためには、ユーザーインタビューなどを通じて実在の人物をもとにペルソナを作り、チーム内で共有できる形に落とし込む必要があります。
ペルソナとターゲット顧客の違いとは?
「ペルソナ」と「ターゲット顧客」は同義ではなく、ターゲット顧客は想定される「顧客集団」を意味するのに対し、ペルソナはその中から抽出した「1人の顧客像」を意味します。ペルソナを作成するシーンはさまざまありますが、プロダクト開発におけるペルソナは「エクストリームユーザー」と呼ばれる、ややとがった人を想定することが多いと思います。エクストリームユーザーがどのようなライフスタイルを送り、どんなニーズや困りごとがあって、今はどうしているのか。深刻な課題をどのように解決すればよいのか、というようにペルソナを中心に考えていきます。
