KDDIアジャイル開発センター(KAG)は、企業のDX推進やプロダクト起点での事業の持続的成長を実現すべく、「プロダクトマネジメント伴走支援サービス」の提供を7月22日に開始した。

KAGでは、企業がDXの一環や新たなビジネス価値の創出を目的に行う、デジタルプロダクトの開発を支援する中で、以下のような相談を多く受けていた。
- 成長戦略の立案における課題:PoCや初期開発は完了したものの、事業収益や顧客価値を伸ばす具体的なグロース戦略の策定がうまく進まない
- データ活用不足:プロダクトを市場投入した後も、ユーザー利用データを活かした継続的な開発や改善施策の立案・実行ができていない
- 差別化の不明確:競合との違いが見いだせず、「何を強みにすべきか」が定まらないためプロダクトの方向性に迷いが生じる
- 組織内の認識ギャップ:プロダクトに対する期待値や評価が部門間でばらつき、戦略に一貫性が欠けている状態
同サービスでは、このような課題を解決するとともに、机上のコンサルティングに留まることなくプロダクトへの実装・検証まで一貫して行い、成果創出を支援するサービスの提供を重視し、経験豊富なプロダクトマネージャー(伴走プロダクトマネージャー)が戦略策定から実行、改善までを一貫して支援する。市場調査、データ分析、KPI設計、開発優先度判断まで伴走することによって、プロダクトの持続的成長や価値創出のサポートを行う。
おもな支援例は以下の通り。
ビジョン実現、事業収益、顧客価値のバランスを担保した成長戦略策定の支援
- 事業戦略に沿ったプロダクトのロードマップ策定
- 市場分析やポジショニングマップを整理し、客観的視点から強みを見極め、競争優位性を創出
- ビジネスと顧客価値が連動したグロースモデルを設計し、組織全体の共通認識を醸成
- 上記に合わせたKPI設計
さまざまなデータ分析手法、活用ノウハウを駆使して数値に基づいた改善策や方向性の立案と実行支援
- 市場調査、施策実行支援、データ分析による改善といったプロダクトマネジメント全般
- 開発優先度設計など日々の意思決定のリード
- 継続的な伴走によりPDCAを行っていくサポート

支援の実施にあたっては、1〜2か月の現状ヒアリングと課題整理、約3か月の戦略策定およびロードマップ作成で構成される戦略立案フェーズ、月次でデータ分析と施策の実行・検証を繰り返す継続的なグロース支援フェーズの、2段階での提供を想定する。また、戦略策定だけでなくプロダクトへの実装までの、一貫した実行支援も可能となっている。
あわせて、開発内製化の支援も行っている側面から、プロダクトマネジメントにおいてもクライアント企業内でのノウハウ蓄積による、将来的な内製化(自走化)も支援する。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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