クロスメディア・パブリッシングは、クイズ王・伊沢拓司氏が中心となって運営するエンタメと知を融合させたメディアである「QuizKnock」の運営会社で活躍する、哲学者・田村正資氏による著書『独自性のつくり方』を7月25日に刊行した。四六判で、税込価格は1870円。

同書は、「上には上がいる」と「正解はAIが出せる」というプレッシャーの中で、多くの人が「自分には何もない」という無力感を抱いて、競争に疲弊している時代を生きるための羅針盤として「競争から降り、自分ならではの価値を創造する方法」を提案するとともに、自分自身が本当に「面白い」「気になる」と感じる個人的な感覚である「自己満足」を、他の人たちにとっても魅力的な企画・作品・発信へと転換させる、具体的な実践のプロセスを解き明かす。
その手法としては、哲学に由来する思考ツール「図と地の思考」を活用して、普段意識していること(図)だけでなく、その背景にある無意識の習慣やこだわり(地)に光を当てることによって、自分でも気づいていない「独自性の種」を発見していく。
具体的には、難しく思われがちな哲学(現象学)の知見を、SNSやAIに関する現代人のリアルな悩みを解決するための実践的ツール「図と地の思考」としてわかりやすく解説し、日常や仕事にすぐに活かせるかたちで提供する。
あわせて、一般的に「独りよがり」と捉えられがちな「自己満足」を、AI時代に人間が価値を生み出すためのもっとも重要な源泉と位置づける逆転の発想を提示することで、「こだわり」や「気になる」を他の人たちにとっても魅力的なコンテンツへと育てるプロセスを具体的に解き明かす。
さらに、中途半端な「やりかけ」の仕事が未来の創造性を育む「クイズの出題者」の視点が、共感を呼ぶ企画につながるといったユニークな切り口から、創造性を生むメソッドを解説するなど、誰もが再現可能なヒントが数多く盛り込まれている。
おもな読者対象は以下の通り。
- SNSでの他人との比較に疲れている人
- AIの進化によって、自分の仕事や価値が奪われるのではないかと不安な人
- 企画、マーケティング、商品開発など、新しい価値を創造する仕事に関わる人
- 自分らしい生き方やキャリアを、他人軸ではなく自分軸で考えたいすべての人
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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