Notion Labs Japanは、同社の提供するコラボレーションソフトウェア「Notion」および「Notion AI」を、STORESが全社導入したことを8月5日に発表した。

STORESは、中堅・中小規模の店舗運営者に向けて、ネットショップ開設・POSレジ・キャッシュレス決済・オンライン予約システム・アプリ作成といった、店舗のデジタル化を総合的に支援するサービスを展開している。「Just for Fun」をミッションに、こだわりや情熱、たのしみによって駆動される経済の発展に寄与することを目指している。
同社は、複数のプロダクトを展開する中で各プロジェクトチームが個別に新機能のリリースを頻繁に行っており、営業社員や顧客がアップデート内容を把握しにくい状態にあったという。そんな中にあって、2025年春から半年ごとのメジャーリリースを行う方針が決定されたものの、プロジェクト管理ツールが部署ごとに分散していたため、全社としての横断的な情報共有や進捗管理が困難な状況だった。
また、既存のナレッジ管理ツールでは、ドキュメントとタスク管理ツールの連携が取れないという課題も抱えており、これらの課題を解決すべく、2024年秋から全社共通のプロジェクト管理ツールの導入を検討していた。ツールの統合にNotionが最適と考えていたプロダクト開発チームからの要望も踏まえて、Notion AIの機能も含めた総合的な効果を期待して、Notion導入に至っている。
同社では、430名ほどの社員(業務委託含む)がNotionおよびNotion AIを活用する。全社員向けには、カレンダーやお知らせ、自己紹介といったデータベースを備えた社内ポータルを設けており、IT本部がオートメーション機能やフォーム機能も活用しつつ、お手本としてNotionの使い方を示している。各社員には、自己紹介ページの作成を通じてNotionの基本的な操作や、データベースの概念を学べる機会を提供している。また、タスク管理と文書管理も一元化してプロジェクトの進捗を可視化することによって、スムーズな部門間の情報共有を実現した。
Notion AIは、会議の文字起こしと要約作成、SlackやGoogle ドライブ、GitHubなどの連携ツールをまたいだ横断的な検索、ドキュメント作成の効率化といった、さまざまな業務シーンで活用されている。一例としては、広報チームによる採用広報において現場の仕事を把握すべく、従来は個別にミーティングを設定してヒアリングをしていたところ、現在はNotion AIのリサーチ機能で各部門の仕事内容を把握するなど、業務の効率化に寄与しているという。
従来のツールからNotionへの移行にあたっては、Notionの企業導入を多く支援してきたネクストモードがサポートを担当し、1月に40アカウントでの先行導入を開始して各種設定を完了し、2月には約15万ページに及ぶ既存文書を移行して、3月には全社導入の完了に至っている。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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