グッドパッチは、Reraが開発したAIデザインツール「Layermate(レイヤーメイト)」事業を継承する新会社であるLayermateを、子会社化したことを10月1日に発表した。

Layermateは、生成AIとの対話でUIデザインを自動生成できる国産のAIデザインツール。クラウド型デザインプラットフォーム「Figma」のプラグインツールとして5月に公開され、直感的な操作性や再現性の高さ、開発効率の向上などから、デジタルプロダクト開発に携わるデザイナーやエンジニアを中心に注目を集めており、現在は個人向けのSaaSプロダクトとして展開されている。
従来、グッドパッチはUI/UXデザインの強みを生かして、さまざまな企業のデザインパートナーとしてビジネスモデルデザイン、組織デザイン、ブランド体験デザイン、サービスデザイン、デジタルプロダクト開発などに伴走してきた。これらの実績によって培った知見を、最先端のAIデザインツールと掛け合わせて、さらなる進化をもたらすことによって、顧客体験を起点にした企業変革をより力強く後押しできるとの考えから、今回のLayermateの子会社化に至ったという。
10月17日19時〜21時には、Layermateユーザーの声をプロダクトに反映し、最新情報や今後の展望を伝えるユーザーミートアップイベントを、グッドパッチ本社(東京都渋谷区)にて開催する。
あわせてグッドパッチは、AI専門組織「Gp-AX Studio(Goodpatch AI Experience Studio)」を立ち上げて、グッドパッチグループとして「デザイン×AI」領域の事業基盤を強化し、AIを活用したデザインによる課題解決や、新たな価値創造を推進していくことを発表した。
同スタジオには、6月にグッドパッチの執行役員に就任した石井克尚氏を筆頭に、デザイナーやエンジニア、プロダクトマネージャーといった多様な職種のメンバーが所属する。同スタジオは今後、企業のデザインパートナーとしてAIプロダクト開発支援などを行うAIソリューションの開発、AIを活用した新たなデザインプロセスの構築、グッドパッチ全社員のAI活用レベル向上に向けた仕組み作りや施策などを行う。

そのほか、10月29日12時30分〜13時45分には、デザイナーやプロダクトマネージャーのキャリアにAIが与える影響を学びたい人、グッドパッチのAI導入事例や経験談を知りたい人を対象にしたオンラインイベント「AI時代をどう切り拓く?デザイナー・PdMのリアルと実践」を開催する。当日は、グッドパッチのデザイナーとプロダクトマネージャーが、自身のキャリアの葛藤や試行錯誤を語りつつ、どのようにAIを活用しているのかについて具体的なプロセスや工夫を紹介する。
また、同イベントへの参加が難しい人や、Gp-AX Studioメンバーと直接話したい人を対象にした、カジュアル面談も実施している。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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