その他でもMixpanelを活用されていますか?
購入以外の、ユーザーフローにおける離脱のモニタリングにもMixpanelを使用しています。
当社のビジネスでは、購入だけでなく販売もできるマーケットプレイスを提供しています。つまり同じプラットフォームで買うだけでなく自分の商品を売ることも可能なのですが、販売したいお客様がWebサイトの違うページへ、つまり販売側ではなく購入側のページへ行ってしまっていることに気づきました。
そこでテキストを一部変更して、買う側と売る側の違いを明確にしました。
販売に関するもう一つの問題として、当社のWebサイトでは、部品を販売するためには認証が必要で、当社のチームメンバーと直接話をする必要がありました。
認証を受けるという選択肢を誰もクリックしない現象があり、ここでの離脱も多少ありました。より多くの人に認証を受けてもらうべく、さまざまな方法をテストしました。Mixpanelを使い、より多くのユーザーを認証に誘導するために何が効果的かを調べました。
現在では、画面上部に 「Get Verified」(認証を受ける)というバナーを表示し、ユーザーがこのバナーをクリックすると電話予約ができるようにしています。より簡単で分かりやすくなっています。
このような変更においてMixpanelを使ったROIはどのくらいになりますか?
そうですね、およそ100倍といったところでしょうか。
ただ金額以上に価値があるのは、当社の小さなチームではできなかったことができるようになったことです。当社は7人の社員と外部委託の方4人で仕事をしているからです。
また、流入ユーザーのアトリビューションをより正確に把握できるようになったことも大きな成果です。Mixpanelを使うことで、トップパートナーの1社から多くのトラフィックを得ていることが分かりました。私たちは、これまで使っていた他のチャネルに注力する代わりに、このパートナーのチャネルに投資し、効果的な広告掲載をすることができました。
そのほかMixpanelを使ってみて良かったことは
社内コミュニケーションに役立つことです。当社のエンジニアは数値やデータの扱いには非常に長けていますが、それをエンジニアでない人たちにも分かりやすく伝える点では、まだ改善の余地があります。
ユーザーの離脱ポイントを見つけたり、フローの中で試してみるべきアイデアを思いついたりしても、それをチーム全体に分かりやすく伝えるのに苦労してきました。
今はMixpanelのグラフやチャートを使い、オペレーション、セールスやマーケティングの各チームに自分たちのアイデアを伝えています。私たちにとっても分かりやすく伝わり、皆に納得のいく形で共有できています。Mixpanelはデータの翻訳ツールとして、エンジニアにとってもチーム全体にとっても、非常に役立っています。
このように、限られた資金と少人数のメンバーで運営するスタートアップにとって、データの解像度を上げ、プロダクトの改善を即時に行ってコンバージョンを改善したり、費用対効果の高いマーケティングを実施することは非常に重要です。