はてなは、同社の提供する生成AIを活用した発話分析ソリューション「toitta」において、新機能「ask toitta」のβ版提供を6月30日に開始する。
ask toittaは、知りたいことをtoittaに質問するだけで、toittaがこれまで蓄積してきた発話データ全件を横断的に探索して、問いに対する答えの候補「ファインディングス(発見)」を提案する機能。
すべてのファインディングスには、「関連する発言」が件数とともに示され、AIによる推論に発話データによる裏付けがともなうことで、より精度の高い回答が期待できるほか、発話内容と件数からファインディングスの解釈や評価が容易になる。
さらに、提案されたファインディングスに対して、追加の問いかけを行うことが可能なので、素材としてのファインディングスをベースに、具体化したり、深堀りをしたり、自身の求める切り口や観点をtoittaと対話しつつ行うことによって、ファインディングスの精度を磨き上げられる。
あわせて、磨き上げたファインディングスを保存して任意のメタデータを付与して管理でき、要約とともにファインディングスの一覧が可能になるので、蓄積されたファインディングスを組織内の誰もがすぐさま内容を理解して、任意のタイミングで利用できる。
ask toittaでは、以下のような発話にまつわる営みを10倍にすることを目指している。
- 発話によって組織にもたらされる発見の数そのものを10倍に
- 発見をもとに結論が合意され、意思決定やアクションに活かされるまでの速度を10倍に
- 組織において、発話に向き合う人の数を10倍に
- 発話に向き合うことを通じてもたらされるビジネス上の成果を10倍に
一方で、人間の思考や作業を完全に置き換えたり、ただ作業をしなくてよくなるだけといった、「ゼロにする」世界を志向せず、人が持ち得る記憶や能力、時間の限界をtoittaとの協働で超えることで、組織の意思決定やアクションがこれまでより10倍以上価値の高いものになることを目指しているという。
6月30日に提供が開始されるask toittaのβ版では、「ファインディングスの自動生成」と「履歴の保存(ピン留め)」が先行して提供される。その後、1週間〜1か月程度を目処に「ファインディングスに対する対話的な深堀り」や「ファインディングスの保存・管理」といった機能を提供していく。
なお、β版の期間中はtoittaのどのプランを利用している人でも、ask toittaが3ヶ月間好きなだけ利用可能になるキャンペーンが開催される。また、7月末までにtoittaを契約した人限定で、各プランを特別価格で提供するキャンペーンも行われる。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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