テックタッチは、従業員1000名以上の大企業における情報システム・DX推進担当者や責任者を対象に実施した「SaaS is Dead」検証調査の結果を、4月30日に発表した。

調査対象者に「SaaS is Dead(SaaSは終わった)」という議論の認知度を尋ねたところ、「知っている」「聞いたことはある」層が半数以上を占める結果となる。また、現在利用中のSaaSにおいて、AIで自動化・効率化できるはずの作業を人間が手動で行っている状況に対し、約半数の50.5%が課題を感じていることが判明している。
課題を感じる具体的な場面としては、「データの集計・加工を手動で行っていること」(56.4%)が最多となり、「定型的なレポート・報告書の作成」(50.9%)が続く形に。SaaSに蓄積されたデータの活用状況についても、約4割が「十分に活用できていない」と回答しており、今後の期待としてAIによる異常値の自動検知や、データに基づくネクストアクションの提案を求める声が多く挙がっている。
今後のSaaS進化の方向性については、UI/UXの改善(22.0%)よりも、AIによる業務実行支援・自動実行(36.7%)を重視する姿勢が浮き彫りとなった。一方で、今後のSaaS投資・選定の方向性においては、「既存SaaSにAI機能を追加・統合していく」(28.5%)と、「AI活用を前提に設計された新しいSaaSを取り入れていく」(24.8%)が拮抗。既存システムを活かす理由としては、乗り換えにかかるコストや移行負担の大きさが過半数を占め、新SaaSを求める理由としては、操作性やパフォーマンスの優位性への期待が挙げられている。
今後12か月のSaaS方針としては、利用率の低いSaaSの解約・統合(22.0%)や、AIネイティブなSaaSへの乗り換え(18.3%)を検討する動きが見られる。自由回答では「SaaSかAIかではなく、両者の適切な組み合わせが重要」「適用する業務自体が非効率なままでは使いこなすことは困難」といった本質的な指摘も寄せられており、単純なツールリプレイスにとどまらない、業務プロセス自体の見直しが問われる結果となっている。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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