Sensor Towerは、「2026年版ウェブ市場年鑑」レポートを5月21日に発表した。同レポートによると、2025年には世界におけるAIアシスタントのトラフィックが前年比で86%増加し、最も成長が速いWebカテゴリーとなっている。なお、ChatGPTは単独で訪問数が前年比600億以上増加し、世界で6番目に訪問数の多いWebサイトへと急成長を遂げる。

トラフィックと使用時間における世界の上位急成長Webサイトランキングでは、Gemini、Claude、DeepSeek、Grokがランクインしており、アメリカでのAIアシスタントへのエンゲージメントは2024年初頭と比較して3倍以上に増加している。

一方で、2025年におけるWebでのユーザー行動はますますモバイルファーストになっているものの、利用デバイスによる行動の分散傾向は続いており、モバイルによる訪問数は47.6%を占める。さらに2026年第1四半期には、初めて世界のWeb訪問数の半数超をモバイルが占めるに至る。このモバイルファースト拡大は、インドやインドネシアなどのモバイルファースト市場での採用増加、およびアメリカを含む成熟市場でのモバイル利用増加が牽引する。ただし、依然としてデスクトップが世界におけるWeb使用時間の70%以上を占めている。

アプリとWebのクロスプラットフォームでのAI利用は、2024年初頭から2025年後半にかけて2倍以上に達しており、ユーザーがブラウザベースのワークフローとモバイルAI体験の間をますます移動するようになった状況がうかがえる。

モバイルアプリ、モバイルWeb、デスクトップWeb全体のユニークユーザーを測定するSensor Towerのトゥルーオーディエンス指標によると、より広範なデジタルエコシステム全体でAlphabetとMetaが世界のアテンションを支配し続けており、Googleの2025年の月間平均トゥルーオーディエンスが29億ユーザーで1位となる。

ブラウザと検索エンジン、およびソーシャルメディアへの訪問数は、2025年には2.4兆以上に達している。2025年におけるこれらジャンルへの訪問数は前年比で横ばいだったものの、使用時間は減少傾向にあり、AIアシスタントがこれまでの市場リーダーからエンゲージメントを獲得し始めている。一方で、AIトラフィックソースは急速な成長ながらも全体としては依然として小規模であり、Webトラフィック全体の1%未満に留まる。

Webトラフィック全体では比較的小規模であるものの、AIは小売から旅行に至るまでのセクター全体で消費者行動に影響を与えている。具体的には、Rufusを利用するAmazon購買者は、Rufusを利用しない購買者と比較して約2倍のコンバージョン率を示す。また、生成AI主導のトラフィックは上位旅行予約サービスへのトラフィックが、2024年第1四半期の100万から2026年第1四半期の約300万へと急増するなど、ほとんどのサブジャンルで上昇傾向にある。

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