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ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

ProductZine Day 2024 Summer

「プロダクトマネージャーカンファレンス 2024」レポート(AD)

累計2000万ユーザーが使うタップルが明かす、開発効率を最大化させる「検証」と「資産化」 の2つの視点

「プロダクトマネージャーカンファレンス 2024」レポート

 恋活・婚活マッチングアプリを提供する株式会社タップル。累計2000万人以上のユーザーを支援してきたプロダクト開発において重視されているのが、同社の造語である“検証”と“資産化”だ。“検証”は新しい機能などを開発してユーザーに届けること、そして“資産化”は開発を伴わずに運用によってサービスの価値を高めていくことだという。それらを踏まえつつ、短期的・長期的、双方の視点から見た組織変革と戦略について、Braze株式会社の紺野賢氏を聞き手役に株式会社タップルの高橋優介氏が紹介した。12月5〜6日に開催された「プロダクトマネージャーカンファレンス 2024(pmconf 2024)」での講演をお届けする。

高橋 優介(たかはし・ゆうすけ)

株式会社タップル 執行役員VPoE

大学院卒業後、株式会社サイバーエージェントに新卒入社。バックエンドエンジニアとしてキャリアをスタートし、音声配信や動画配信をiOSエンジニアとしても開発。新規マッチングアプリを開発責任者として立ち上げを経て、現在は株式会社タップルの執行役員VPoEとしてエンジニアリング全体をマネジメント。「恋愛総量の最大化」をかかげ、データを活用に関する施策責任者としても従事しています。

紺野 賢(こんの・さとし)

Braze株式会社 シニアカスタマーサクセスマネージャー

青山学院大学大学院卒業後、富士通グループのSE(システムエンジニア)として入社。その後は、SAS、Salesforceでデジタルマーケティング製品に関わる提案、構築、活用支援に従事し、データ分析による施策立案~運用・保守まで広範囲な業務を経験。Salesforceではデジタルマーケティング部 部長として組織オペレーション改善などにも注力。2023年3月より新時代のカスタマーエンゲージメントを追求すべくBrazeに参画。

事業拡大や課題を受け、組織体制をらせん型に進化

 「恋愛総量の最大化」をパーパスとし、恋活・婚活マッチングアプリを運営する株式会社タップル。2014年のサービス開始以来、累計2000万人以上のユーザーを支援してきた。社会的課題である少子高齢化の背景にある「婚姻数の低下」に着目し、多様な価値観に対応しながら“恋愛の機会”を提供することを目指している。

日本の社会的課題と、それを解決する「恋愛総量の最大化」
日本の社会的課題と、それを解決する「恋愛総量の最大化」

 また、近年では、無料でメッセージ機能が使える恋活・婚活マッチングアプリ「Koigram」をローンチ。心理学者が監修する「16タイプ恋愛診断」に回答することで自分の恋愛観に沿ったプロフィールが生成され、相性分析を参考にお相手探しができるものとなっていて、LGBTQ+など多様な価値観にも対応している。

 これらのプロダクトを支えるのは、経営やマーケティングの他、技術本部、デザイン本部、プロダクト本部により構成される約50人体制の開発組織だ。プロダクトマネージャーなどビジネス視点でプロダクトを構想・企画する「プロダクト本部」と、エンジニアリングを担う「技術本部」が密に連携して開発を行っている。

タップル社の開発組織
タップル社の開発組織

 もともと2018年頃までは小さな組織で、プロジェクトの企画が立ち上がった際にエンジニアをアサインする形態で開発を行っていた。しかし、その後「人の調整やオリエンテーションにコストがかかる」「チームが育成できずに技術力を蓄積できない」「プロジェクトごとに意識すべき対象が変わるためコンテキストスイッチの負荷が大きい」など、さまざまな課題が顕在化。2019年頃に企画や開発、QA、デザイナーなど職種を横断した少人数のチームでプロダクトの改善に取り組む「Squad型」へとシフトした。継続率やマッチ率などのKPIや、「安心して使える」などの状態目標を担う「ミッションチーム」によって編成され、プロダクト全体で横串となる売上などの目標は、経営側が持つ形となっている。

「都度アサイン型」から「Squad型」に変更した開発組織
「都度アサイン型」から「Squad型」に変更した開発組織

 しかし、チーム横断(水平方向)の課題として、個別の課題が見えにくいためチーム間の意識統一が行えず、フォローし合う体制が作れなかった。また、チーム内(垂直方向)では、短期的な目標数字の達成のために中途半端で暫定的な対応が増え、長期的にシステムの品質が犠牲になるという課題も発生した。

 そこで、「本来どのようなプロダクトを作りたいのか」を明らかにし、共有するために、製品の機能や仕様、要件などを定義した製品要求仕様書(PRD:Product Requirements Document)を作成。「かなえたいこと=要求」と「どうやるか=要件」を明確に分離し、全体でレビューする体制へと組織変更を行った。

「Squad型」で新たに発生した課題を解決するために作成したPRD
「Squad型」で新たに発生した課題を解決するために作成したPRD

 高橋氏は「『かなえたいこと=要求』については、『言われたことをやる』のではなく、メンバーの主体性育成も意識しながら根本的な“Why”から考える時間をとり、『どうやるか=要件』については、現状や未来のシステムの状態と照らし合わせながら現実的な実現性を重視するものとした」と語る。

 そして、結果的に再び「アサイン型」へと戻ったが、「やりたいこと」をチームにアサインするという受け身から、要求・要件を共有した上でプロダクト開発チームに委ねるという主体性を重んじた形になったことで、らせん型に進化させることができた。また、これによりPRDのレビューで「何をつくるか」「どの状態までいくか」を確認できるようになり、フォローしやすい体制となっている。

最終的に「都度アサイン型」に戻ったが、開発組織としてはらせん型に進化した
最終的に「都度アサイン型」に戻ったが、開発組織としてはらせん型に進化した

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プロダクトを事業として成功させる「検証と資産化」の考え方とは

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:Braze株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://productzine.jp/article/detail/3153 2025/01/29 12:00

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