ベクストは、テキストマイニングツール「VextMiner」の新機能として、簡易VOC分析機能「VoC Lens」およびグラフ解釈・サマリー機能「VextInsight powered by Local SLM」を、1月30日にリリースした。
VoC Lens、VextInsight powered by Local SLMともに、独自のテキストマイニング技術と生成AIを組み合わせることで、「高度な分析」と「手軽さ」を両立している。
VoC Lensは、応対履歴や音声認識結果などのテキストファイルを投入することによって、生成AIが全データに対して自動でタイトル生成とラベリング(ポジネガ/喜怒哀楽/苦情要望など)を行い、ランキング・トレンド・感情ラベルとかけ合わせたデータ全体像のマッピングといった、VOC分析結果を確認できる機能。
独自のテキストマイニング技術によって類似話題をグルーピングして、データ中の話題を多い順に並べたランキング結果の確認が可能で、ワンクリックで各グループの原文を参照して、LLMによって生成された各話題のタイトルや感情属性を確認する、といった使い方にも対応している。
分析対象の期間・単位・変動パターン(増加・減少)を指定すれば、話題の時系列変動を確認でき、急増する注目すべき話題の発見や早急に対処すべき話題の予兆監視に役立つ。また、グラフはLLMによって付与された感情属性とかけ合わせて表示させられる。
あわせて、データの話題の全体像を階層付きでひと目で確認でき、話題の件数の多さがバブルの大きさで表され、各バブルから各話題の感情属性の比率を確かめられる。特定の感情属性で絞り込んだマップの表示にも対応している。
さらに、ライト分析画面(VoC Lens)でアップロードしたCSVファイルや、作成したデータベースはエキスパート分析画面(VextMiner)へエクスポートできるので、同一データに対するライト分析とエキスパート分析をスムーズに切り替えられる。
VextInsight powered by Local SLMは、インターネットから遮断されたオンプレ閉域環境において、生成AIによるテキストマイニングの分析結果に基づくデータ特徴/想定要因/業務改善アドバイスといったグラフ解釈文の出力や、データ原文の「主旨」「申出内容」「事象・原因・対策」「課題・打ち手」の、4つの観点からのサマリーを可能にする。
VextMinerによる分析結果から、重要なデータ特徴を自動でピックアップして、それぞれの特徴に対する想定要因や改善アドバイスなどを丁寧な解説文で生成でき、どのグラフのどのようなポイントについて解釈を行ってほしいかは分析者が指定可能なため、個々の分析目的に合わせて使える。また、生成された解説は根拠となった分析結果の対応箇所やデータの原文(全件)をワンクリックで確認できるので、生成AI特有のハルシネーション(=事実に基づかない情報)チェックも可能となっている。
生成AIがデータの原文を要約するポイントサマリー機能では、サマリータイプを「主旨」「申出内容」「事象・原因・対策」「課題・打ち手」の4つの観点から選択でき、要約の対象はデータ1件とすることも、まとめて複数件のデータとすることも可能なため、原文が長文の場合にひと目で原文の内容を把握できるようになる。
Local SLMの活用によって、外部にデータ送信することなくVextInsightの機能を使えるので、「個人情報が含まれるためデータの外部持ち出しが難しい」といった場合に適している。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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