Notion Labs Japanは2月24日、コネクテッドワークスペース「Notion」において、自律型AIの新カテゴリーとなる「カスタムエージェント」のパブリックベータ版を提供開始したと発表した。ビジネスおよびエンタープライズプランのユーザーが対象となる。
カスタムエージェントは、スケジュールやトリガーに基づいてワークフローを自動実行する機能だ。Notion上だけでなく、Slackやメール、カレンダーなどの外部ツールを横断して動作し、既存のナレッジを文脈として活用する。プロダクトマネージャーや開発チームにとって、日々の定型業務の自動化はリソース最適化の要となる。同機能により、頻出する質問への即時回答をはじめ、新規タスクの自動取り込みと優先順位づけおよび担当者への振り分け、進捗情報の収集から定期報告書の作成に至るまで、多岐にわたる業務を自律的に処理させることが可能となる。
エージェントの構築はNotion AIとの対話を通じて行えるほか、ゼロからの作成にも対応する。作成したエージェントはチーム内で共有でき、属人化しやすい作業をワークスペース上で標準化することに寄与する。
エンタープライズ規模での利用を想定し、セキュリティと管理機能も整備されている。エージェントの実行内容はすべてログに記録され、トリガーやアクションの追跡が可能だ。権限はNotionのページ権限に準拠し、アクセスや編集の範囲を各個人でコントロールできるほか、エージェントによる変更はすべて元に戻すことができる。なお、Notion AIは顧客データを用いた学習を行わず、エンタープライズプランではデータ保持も行われない。
料金体系について、AI機能の基本利用は現行プランに含まれるが、常時稼働するカスタムエージェントの実行には専用の「Notionクレジット」を消費する。パブリックベータ版の提供期間中となる今後2か月間は追加料金なしで利用でき、米国時間の5月4日よりクレジットの追加購入が可能となる。管理者はクレジットが上限に近づくと通知を受け取り、使い切った場合は機能が自動的に一時停止する仕組みだ。
Notion Labs Japanのゼネラルマネージャーである西勝清氏は、同機能がチームの運用負荷を軽減し、意思決定と創造性に時間を戻すと説明。日本企業が抱える情報の分散や引き継ぎ負荷、慢性的な人手不足といった課題に対し、現場の運用ルールに沿った形で支援できる点に大きな意義があると述べている。
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