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ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

ProductZine Dayの第4回。オフラインとしては2回目の開催です。

ProductZine Day 2025

ProductZine Day 2025

プロダクトづくりが捗るエキスパートから学ぶFigma/FigJam実践活用術

Config 2025現地レポート──Figmaの新機能とコミュニティの熱気を紹介

プロダクトづくりが捗るエキスパートから学ぶFigma/FigJam実践活用術 第9回

4つの新機能

Figma Sites

 Figma Sitesは、デザイン、プロトタイピング、公開が1画面で完結するWebサイト制作ツールです。

Figma Sites──デザインから公開まで一気通貫
Figma Sites──デザインから公開まで一気通貫

 これまではFigmaでWebサイトをデザインした後、別のWebビルダーツールなどに移植して実装する必要がありました。Figmaで作ったデザインをFigmaから外に持ち出すことなくそのまま公開できるようになり、ツールを移動する手間やコストが不要になるのは大きなメリットです。

 今回のConfigで発表された機能の中でも、ユーザーへのインパクトが特に大きかったと感じています。

Figma Make

 Figma Makeは、AIにプロンプトで指示することで機能的なプロトタイプを作成できる機能です。

Figma Make──プロンプトで機能的なプロトタイプを作成
Figma Make──プロンプトで機能的なプロトタイプを作成

 Figmaはいまや、デザインを専門にしていない人にも多く使われるプラットフォームになりました。プランナーやマーケターといった職種の人たちが、「こういう製品があったらいいな」「こんな機能を作りたいな」と考えたとき、アイディアをすぐに実現できるのがFigma Makeの魅力です。

 既存のFigmaデザインをコピー&ペーストするだけで、そのデザインをもとに動的なプロトタイプを作成できます。これは他社のAIツールとは異なる、Figmaならではの差別化ポイントだと思います。

Figma Buzz

 Figma Buzzは、ブランドアセットを大規模に作成・共有するツールです。

Figma Buzz──ブランドアセットを大規模に作成・共有
Figma Buzz──ブランドアセットを大規模に作成・共有

 製品開発の段階だけではなくマーケティングやプロモーションの段階にもデザインプロセスは関わり続けます。プロジェクトに関わる人が増えれば増えるほど、ブランドガイドラインから外れたアウトプットができてしまうリスクも増えてしまいます。

 デザイナーがアセットのベースを作り、量産や細かい編集はマーケターが行うことができます。チームとしての業務効率も上がりますし、デザイナーでなくてもデザインプロセスに参加できるようになる機能だと言えます。

Figma Draw

 Figma Drawは、より自由なビジュアル表現を可能にするツールセットです。

Figma Draw──クラフト感を大切にしたツールセット
Figma Draw──クラフト感を大切にしたツールセット

 これまでのFigmaでは手書き風の表現が難しく、他のイラストツールなどで描いたものをFigmaに貼り付けるなどの対応が必要でした。Figma Drawによって、高度なイラスト作成がFigma内で完結できるようになります。

 AIによってクリエイティブの自動生成が当たり前になっている今、あえて「クラフト的」なツールであるFigma Drawは、私にとっても印象的なツールです。自分の手で絵を描くことの楽しさを思い出させてくれる、意味のある機能だと思います。

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この記事の著者

谷 拓樹(Figma Japan株式会社)(タニ ヒロキ)

Figma Japan株式会社デザイナーアドボケート。中小企業向けのSaaS、フリーランスでの受託、起業やスタートアップでの開発チーム立ち上げを経験。Webのフロントエンド開発や、UI・UX設計をおこなう。現在はFigmaのマーケティングやリソースの設計・開発に取り組んでいる。またデザインシステムに...

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https://productzine.jp/article/detail/3533 2025/06/24 11:00

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