Sansanは、経済産業省と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構が実施する、国内における生成AIの開発力強化を目的としたプロジェクト「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」の第3期において開発した、文書特化型AIモデル「Cello(チェロ)」を自社プロダクトへ実装したことを、5月19日に発表した。

Celloは、同社が独自開発した、必要な項目を直接テキストとして抽出できるマルチモーダル生成AI「Viola(ヴィオラ)」をさらに進化させた拡張モデル。抽出した文字情報に加え、その情報が文書上のどこに位置するかを示す「位置情報」を同時に出力する機能を備えている。
この機能により、AIが回答の根拠となるテキスト領域を特定しつつ処理を行うため、生成AIの課題とされるハルシネーションを検知・排除する仕組みを構築できる。これにより、同社のデータ化ルールとの整合性を高く保った、精度の高いデータ化が可能となる。
また、同社のデータ化フローにおいて従来複数に分かれていた「文字のデータ化」と「項目の特定・意味の理解」の工程を統合的に処理することで、データ化パイプライン全体の処理速度が向上し、より迅速なデータ提供を実現している。
今回、Celloは同社が提供する取引管理サービス「Contract One」および経理AXサービス「Bill One」のデータ化フローへ実装された。これにより、契約書や請求書をはじめとするビジネス文書のデータ化精度と処理速度がさらに向上し、ユーザーの業務効率化と労働生産性を高めるとしている。今後は、ビジネスデータベース「Sansan」など、他のプロダクトへの実装も予定している。
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