PM DAO、プロダクト開発ツール「Value Discovery」のパブリックβ版をリリース

　自律分散型のコミュニティとしてプロダクトマネジメントに関わる人に向けてスキルや情報を解放しているプロダクトマネジメントDAO（以下、PM DAO）は、プロダクト開発ツール「Value Discovery」のパブリックβ版を3月20日にリリースした。

　PM DAOでは、プロダクトマネジメントに関わる人に学習コンテンツを提供するほか、バウンティプログラム（報酬金制度）や、プロダクト開発への貢献とプロダクトの成長に基づくインセンティブ制度などの仕組みを提供する。

　「Value Discovery」は、プロダクトマネジメントやUXリサーチのフレームワーク、専門用語をGenerative AIの言語モデルに組み込み、仮説生成を自動化するプロダクト開発ツール。今回のパブリックβ版のリリースに伴い、以下のアップデートも実施された。

1. GPT-4への対応で精度が大幅にアップ

　GPT-4はOpenAIが開発した最新の言語モデルであり、GPT-3の後継版として注目されている。「Value Discovery」でもGPT-4への対応を実施したことで、以前よりも高い精度で推論、テキスト生成が可能になった。これにより、よりアイデアから課題を仮説生成する精度や鋭さが増し、ユーザーの利便性が向上した。

2. プロンプト最適化

　プロンプト最適化は「Value Discovery」においても特に重要な要素。ユーザーが入力したプロンプトに対して最適な応答を返すために「問い」を最適化することで実現される。今回のアップデートでは日本語のプロンプト最適化のアルゴリズムを改良し、より鋭い仮説に出会えるようになった。

3. 有料版の実装。月額9米ドルで無制限利用＆新機能への早期アクセス

　「Value Discovery」では、今回から有料版の提供を開始した。有料版では、月額9米ドルでさまざまな機能を無制限に利用できる。また、新機能にアクセスできるのも有料版の特徴と言える。これにより、ユーザーはより高度な仮説生成機能を利用できるようになり、プロダクト開発、新規事業開発、アイデアの深化などより幅広い用途に応用できるようになった。

　なお「Value Discovery」の利用には、専用フォームからの事前登録が必要となる。