Figmaは6月25日、年次カンファレンス「Config 2026」において、マルチプレイヤーキャンバスをフルスタックのデジタルクリエーションの場として刷新する新製品アップデートを発表した。サンフランシスコの会場には1万人以上のプロダクトビルダーが来場し、世界中からオンライン参加者も集まった。
今回の発表の核心は「インテリジェントキャンバス」への刷新だ。同社の共同創業者兼CEOのDylan Field(ディラン・フィールド)氏は「私たちはFigmaのキャンバスを、チームが制限なく探求し、思い描いたビジョンをそのまま表現できるように、必要なすべてのツールや素材に手を伸ばせる場所として再構築している」と述べた。
新たに追加された4つの「クリエイティブ素材」がキャンバスの表現力を広げる。
「コードレイヤー」では、Figma Design上でリポジトリのクローンや新たな方向性の生成、コードとデザインの双方向同期が可能になる。
「モーション」機能はアニメーションやトランジション、3Dトランスフォームをキャンバス上で直接設計でき、デザインシステムおよびコードと連携した状態でリリースできる形で提供される。
「シェーダー」機能はWebGPUを活用し、ディザーやピクセレートなど従来のFigmaでは実現できなかったビジュアルエフェクトをプロンプトで生成できる。
「Figma Weaveワークフロー」では20以上のWeaveツールをFigmaに統合し、複雑なAIワークフローをキャンバス上のシンプルなツールへ変換する。
エージェント機能も拡張された。繰り返し作業をスキルとしてチーム全体で再利用できる「エージェントスキル」と、プロンプトだけでカスタムプラグインを生成・共有できる「ジェネレーティブプラグイン」が追加された。いずれも開発環境の構築や技術的なスキルなしで利用できる。
Configでは第3回目となる「AIレポート」も公開された。3年分のデータ(回答総数8403件)と639件の定性インタビューに基づく本調査では、開発者の「デザインがより重要になった」という回答が2025年の44%から2026年には65%へと増加したことが明らかになった。AIの導入が最も進んでいる企業の回答者は、そうでない企業と比べて「デザインの重要性が高まった」と答える割合が25%高く、プロダクトマネージャーの77%が業務の半分以上をキャンバス上で行っているという結果も示された。
また、2026年10月15日にインドのベンガルールで「Config India」が初開催されることも発表された。Configで発表された各機能は、今後数週間かけて順次ユーザーへの提供が予定されている。
この記事は参考になりましたか?
- ProductZineニュース連載記事一覧
-
- Figma年次カンファレンス「Config 2026」で全面刷新を発表、開発者の65%が「...
- 顧客ヒアリングがチームに伝わらない問題、カミナシはどう解いたか。Centouがインサイトマ...
- 「人とAIが共に活かせるプロダクト設計へ」——ヌーラボ新CPO就任でプロダクト戦略が転換期...
- この記事の著者
-
ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
「プロダクト開発」にフォーカスしたオンラインメディアです。プロダクトマネージャーや、プロダクトマネージャーを目指す方をはじめ、チームメンバーや事業責任者、テックリードなど、プロダクト開発を「正しく」進めていきたいすべての人のために、プロダクトマネジメントに関するあらゆる知見をお届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
