Pendo.io Japanは、米Pendoが提供するソフトウェア体験管理(SXM)プラットフォームを弥生が導入し、同社のクラウドサービス「弥生 Next」のユーザー体験向上を実現したことを、4月24日に発表している。

弥生 Nextでは、新規ユーザーの利用定着という課題を抱えており、ユーザーがどこで離脱しているのかを定量的に把握する必要があった。
従来、ページアクセス単位での把握はできていたものの、より詳細な離脱ポイントを知る必要があったことから、ユーザーの利用状況を詳細に分析して改善サイクルを迅速に回すためのツールとして、2023年8月にPendoの導入を決定している。
導入にあたっては、高度な分析、外部ツールとの連携といった必要な機能を満たしていることが決め手となり、グローバルではPendoがデファクトスタンダードであるという評判も経営陣に対する後押しになったという。
同社は、弥生 Nextの企画・開発を推進する次世代本部の立ち上げから、Pendoの導入決定、実際の運用開始までを4か月で実現しており、「弥生給与 Next」では、初回ログインから給与明細作成まで一連の流れをサポートするガイドを設置したところ、ガイドを利用したユーザーの定着率はそうでないユーザーと比較して1.4倍に達した。
あわせて「弥生会計 Next」では、関連製品への移動をスムーズにする動線をPendoのガイド機能によって実装しており、約2週間で機能実装が完了し、開発対応と比較して約2か月早くリリースに至っている。
さらに、PendoのデータをBIツール「Domo」と連携させることで、全社的なデータ活用を進めているほか、マーケティングツール「Adobe Marketo」とも連携し、ユーザーの利用状況に応じた個別のメッセージ配信なども実現した。
弥生社内でのPendoアカウントは約170にまで増加し、直近90日間のアクティブユーザーも100を超えるなど、同社内では利用が広がりつつある。その成果は社内でも高く評価され、2024年10月の社員総会ではPendo活用による定着率改善の取り組みが、約50のプロジェクトの中から選ばれる社内表彰制度である「弥生賞」を受賞している。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
「プロダクト開発」にフォーカスしたオンラインメディアです。プロダクトマネージャーや、プロダクトマネージャーを目指す方をはじめ、チームメンバーや事業責任者、テックリードなど、プロダクト開発を「正しく」進めていきたいすべての人のために、プロダクトマネジメントに関するあらゆる知見をお届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア