グッドパッチは、日本たばこ産業(JT)が提供する新たなデジタルサービス「Habee(ハビー)」の立ち上げにおいて、デザインおよびプロダクト開発の支援を行ったことを、5月26日に発表した。

JTは、JT Group Purpose「心の豊かさを、もっと。」の実現に向けた取り組みの一環として、デジタルプラットフォーム「Momentia(モーメンティア)」を公開し、JTグループが展開する多様なデジタルサービスやオンラインストアをシームレスに利用できる「Momentia ID」の提供、および同IDを通じて利用可能な複数のスマートフォン向けアプリサービスの提供を、2024年9月に開始している。
今回、グッドパッチがデザインおよびプロダクト開発を支援したHabeeはその1つであり、現代人の消極的な余暇時間の過ごし方に注目して、余暇時間をより個々人にとって有意義なものへと変えることを目指した目標達成・習慣化アプリ。
グッドパッチは同アプリの構想段階から伴走しており、コンセプト設計、UXリサーチ、UIデザイン、エンジニアリングまで一貫して支援してきた。1年以上にわたるプロジェクトを通じて「友だちや同じ目標を持つ仲間と、楽しく習慣化に取り組める」という新たな目標達成アプリ体験の具現化をサポートしている。
具体的な支援内容としては、サービスの構想段階から参画してJTの担当者とともに、「友だちや仲間と一緒に目標達成・習慣化にチャレンジ」のアイデアをより明確かつ実現可能なコンセプトへと磨き上げた。その過程では、JTの保有する調査データを分析して、「友人同士で楽しく取り組む習慣化」というサービスのコアバリューを明確化するとともに、競合との差別化を意識した戦略設計、体験のサイクルをベースとした継続の仕組みづくりといった、サービスの拡張性を見据えた提案を行っている。

コンセプトが決定した後には、目標達成や習慣化の行為を前向きな体験に変えるUI/UXデザインを追求し、ユーザーストーリーやシナリオなどをもとにイメージを固めていくことによって、ユーザーがストレスなく目標達成を目指して心地よく続けられるインターフェイスを設計した。

開発にあたっては、限られた期間の中で最小限の機能で価値を届ける「MVP(Minimum Viable Product)開発」の考え方を共有しつつ、要素の取捨選択を議論している。さらに、開発にはiOSとAndroid双方の開発に対応できるフレームワーク「Flutter(フラッター)」を採用し、デザインに理解のあるエンジニアがプロジェクト初期から参画することで、スケジュールを担保しつつ触り心地にもこだわった実装を実現した。また、プロダクトのリリース後もビジュアル面のアップデートなどを実施しつつ、引き続き初期フェーズにおける定着と改善のサイクルを支援し続けているという。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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