LT2:「効果的な振り返りは仮説検証が9割──良い仮説をつくる3つのポイント」
- 発表者:坂上真大氏(無所属)
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続いて登壇したのは、PMとして組織マネジメントやスタートアップのCPO/CHROの経験がある坂上真大氏です。「振り返りの質は、仮説の質に依存する」という視点から、よい仮説をつくるための要点を解説しました。
良い仮説の三要素と構造化の工夫
坂上氏が示した仮説の特徴は、以下3つです。
- 本質的な課題とつながっている
- 言い切りの形で表現されている
- 次の意思決定に直結する
さらに、仮説を水平(並列)と垂直(因果・時間軸)に構造化することで、学びを最大化しやすくなると語りました。

「正しさ」より「学び」を追求する
「仮説の精度にこだわるな」「仮説はコミットメントではない」──この言葉に象徴されるように、坂上氏は「正解探し」に陥らない柔軟な仮説設計の姿勢を強調しました。検証しやすいように仮説を小さく分割することで、検証スピードを高め、継続的な改善へとつなげることの重要性を説きました。

総括
坂上氏の発表は、仮説設計という「地味だが最重要な営み」を光の当たる場所に引き上げたものでした。理想論に終始せず、すぐに試せる手法と視座を提供してくれた点も、多くの参加者にとって価値ある内容でした。