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ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

ProductZine Dayの第4回。オフラインとしては2回目の開催です。

ProductZine Day 2025

ProductZine Day 2025

ファインディのコミュニティイベント「PM Hub」レポート

KPIの可視化、仮説設計、生成AI──成果につなげる施策ふりかえりの実践知を語る3つの視点

ファインディのコミュニティイベント「PM Hub」レポート 第9回

LT3:「エージェンティックAI時代のプロダクトマネジメント──仮説検証編」

 最後に登壇したのは、ファインディでプロダクトマネジメント室室長を担う稲葉です。生成AIの進化を前提に、PMに求められる役割の変化と、新たな仮説検証体制のあり方を提示しました。

生成AIとの「共創プロセス」が始まっている

 稲葉は、生成AIをプロダクト運用の「共働者」と位置づけ、ファインディ社でPRDレビューやUXライティングのレビュー業務などで実際にボット活用を始めていることを紹介しました。

 さらに、レビュー観点の形式知化やナレッジ設計により、AIの学習効率を高める取り組みも進めているということです。

PMの役割は「人間にしかできないこと」へ

 AIに多くのオペレーションが代替される時代において、PMが担うべきは「感情への理解」「ユーザーとの対話」「一次情報に向き合う泥臭さ」だと稲葉氏は語ります。生成AIによってアウトプットが加速する中で、「どの問いを立てるか」がますます問われる時代になるということです。

総括

 Agentic AI時代、仮説検証のスピードと質を決めるのは「AIをどう使うかではなく、AIに『何を任せるか』を設計できるか」──稲葉の提言は、明日のプロダクト開発に具体的な指針を与えてくれる内容でした。

まとめ:「成果につなげる仮説と検証」が、PMを進化させる

 今回のPM LT Nightで浮かび上がったのは、次のような点でした。

  • 成果につながる行動から逆算するKPI設計
  • 仮説を構造的に設計し、振り返りの精度を高める工夫
  • AIの台頭を前提に、PMの役割を再定義する姿勢

 プロダクトの成功に「魔法の弾丸」は存在しません。ですが、仮説と検証の精度を高めることで、施策の再現性を育てることはできます。PM LT Nightは、そんな「実践知」を語り合い、持ち帰る場所であり続けていきます。

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この記事の著者

ファインディ株式会社 プロダクトマネジメント室(ファインディカブシキガイシャ)

プロダクトマネージャー向けのイベントを開催しているコミュニティです。各社のプロダクトマネジメントに関する取り組み事例や成功事例をLTやパネルディスカッションを通じて共有し、またプロダクトマネージャー同士の懇親の場を設け、それぞれが取り組んでいる課題やベストプラクティスについて話し合い、社内に閉じがち...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://productzine.jp/article/detail/3526 2025/06/27 11:00

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