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ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

ProductZine Dayの第4回。オフラインとしては2回目の開催です。

ProductZine Day 2025

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ファインディのコミュニティイベント「PM Hub」レポート

KPIの可視化、仮説設計、生成AI──成果につなげる施策ふりかえりの実践知を語る3つの視点

ファインディのコミュニティイベント「PM Hub」レポート 第9回

LT2:「効果的な振り返りは仮説検証が9割──良い仮説をつくる3つのポイント」

 続いて登壇したのは、PMとして組織マネジメントやスタートアップのCPO/CHROの経験がある坂上真大氏です。「振り返りの質は、仮説の質に依存する」という視点から、よい仮説をつくるための要点を解説しました。

良い仮説の三要素と構造化の工夫

 坂上氏が示した仮説の特徴は、以下3つです。

  1. 本質的な課題とつながっている
  2. 言い切りの形で表現されている
  3. 次の意思決定に直結する

 さらに、仮説を水平(並列)と垂直(因果・時間軸)に構造化することで、学びを最大化しやすくなると語りました。

「正しさ」より「学び」を追求する

 「仮説の精度にこだわるな」「仮説はコミットメントではない」──この言葉に象徴されるように、坂上氏は「正解探し」に陥らない柔軟な仮説設計の姿勢を強調しました。検証しやすいように仮説を小さく分割することで、検証スピードを高め、継続的な改善へとつなげることの重要性を説きました。

総括

 坂上氏の発表は、仮説設計という「地味だが最重要な営み」を光の当たる場所に引き上げたものでした。理想論に終始せず、すぐに試せる手法と視座を提供してくれた点も、多くの参加者にとって価値ある内容でした。

次のページ
LT3:「エージェンティックAI時代のプロダクトマネジメント──仮説検証編」

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この記事の著者

ファインディ株式会社 プロダクトマネジメント室(ファインディカブシキガイシャ)

プロダクトマネージャー向けのイベントを開催しているコミュニティです。各社のプロダクトマネジメントに関する取り組み事例や成功事例をLTやパネルディスカッションを通じて共有し、またプロダクトマネージャー同士の懇親の場を設け、それぞれが取り組んでいる課題やベストプラクティスについて話し合い、社内に閉じがち...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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