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「平均的なユーザー像」を疑え。CULUMU、機能競争から脱却するインクルーシブデザインWS開催

 STYZの運営するインクルーシブデザインスタジオ「CULUMU」は、機能による差別化に課題を感じているプロダクトマネージャーや新規事業担当者を対象に、ワークショップ「多様な視点で“見えなかった価値”を発見するインクルーシブデザインワークショップ」を、12月16日13時〜15時にSTYZのオフィス(東京都渋谷区)にて開催する。参加費は無料で、事前登録が必要。

 同ワークショップでは、視覚障害者や車椅子ユーザーといった「極端なニーズ(リードユーザー)」の視点を開発プロセスに取り入れることによって、「平均的なユーザー像」に基づいた企画が画一的なサービスを生み出しているという、閉塞感を打破する手法を解説する。

 具体的には、インクルーシブデザインがCSR(企業の社会的責任)に留まることなく、新たな市場機会の発見や愛されるブランド構築につながる経営戦略であることを、国内外のデータや事例を用いて解説。従来のSWOT分析的なアプローチではなく、社会課題を機会(Opportunity)と捉え直す思考法をインプットする。

 ワークショップの実践パートでは、CULUMUが独自開発した「インクルーシブペルソナカード」を使用する。これは実在する当事者の声を元にしたもので、視覚障害、車椅子ユーザー、外国人といった具体的な「N=1の制約条件」をシミュレーションできるツールだ。

 「平均的なユーザー像」からは生まれない鋭いインサイトを発掘し、ペルソナの課題をどう解決して、一般ユーザーへの価値提供にもつなげるかという視点でアイデアを昇華させる。完成品のチェックではなく、開発の上流工程(課題発見〜アイデア創出)から多様な視点を取り入れる実践的な思考を訓練する。

 おもな参加対象は以下の通り。

  • 新規事業開発・R&D責任者:既存市場が飽和しており、次の成長市場やイノベーションの種を探している人
  • プロダクトマネージャー・プロダクトオーナー:似たような機能競争に陥っており、競合他社と明確に差別化されたプロダクトを作りたい人
  • DX推進・CX(顧客体験)担当者:デジタルサービスのユーザビリティ向上や、多様な顧客に選ばれるサービス設計を目指している人
  • 経営企画・サステナビリティ担当者:DE&IやSDGsの取り組みを、スローガンだけでなく具体的な事業活動に落とし込みたい人
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)

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