Adobe、製品アナリティクスのカテゴリを再構築し、統一されたカスタマービューを可能にする「Adobe Product Analytics」を提供

　米Adobeは、Adobe Experience Cloudに「Adobe Product Analytics」を追加することを、デジタルエクスペリエンスカンファレンス「Adobe Summit 2023」において3月22日（現地時間）に発表した。

　Adobe Product Analyticsは、マーケティングと製品にまたがるカスタマージャーニーのインサイトを統合することで、製品アナリティクスのカテゴリを再構築し、顧客体験において統一されたカスタマービューを可能にするとともに、組織全体のシームレスなコラボレーションと企業の成長を支援する。

　データアナリストやデータサイエンティストへのアドホックな依頼を減らすセルフサービス機能を備えているので、作業時間を大幅に短縮できる。また、顧客エンゲージメントのパターンや経時変化、ユーザーベースの成長、オーディエンス間の注目すべきトレンドに関するインサイトの提供など、強力な機能によって製品エクスペリエンスの問題点を明らかにし、タイムリーな変更を可能にするとともに、将来の製品ロードマップの改善につなげられる。

　さらに、製品を迅速に最適化し、機能リリースの影響を測定して、他のチャネルでのエンゲージメントにどのような影響を与えるかを明らかにできる。

　Adobe Product AnalyticsはAdobe Experience Platform上に構築され、クロスチャネルのインサイトを統合し、エンゲージメントの機会や消費者の障害となる場所の確認を可能にする。Adobe Journey Optimizerを活用すれば、ペイドメディアなど他のタッチポイントからのインサイトに即座に対応し、ユーザーを新製品に誘導した要因を特定するとともに、最終的にはよりターゲットを絞ったパーソナライズを推進できる。

　そのほか、Adobe Sensei GenAIを搭載したCustomer Journey AnalyticsのIntelligent Captions機能によって、データから得られるインサイトを即座に知ることが可能になり、コホートテーブルやフォールアウトチャートなどを活用したデータから、インサイトのポイントを知ることで理解を促進し、アクションに繋げられる。