ビザスクは、過去3年以内に新規事業や新サービスの立ち上げ・検証に関与したビジネスパーソンを対象に、「新規事業開発における一次情報の重要性に関するアンケート」を実施し、3月16日にその結果を発表した。生成AIの普及により二次情報の収集は容易になったものの、深い顧客理解には「一次情報」が不可欠である現状が浮き彫りとなっている。

調査によると、生成AIの活用でデスクトップリサーチが「容易になった」と答えた割合は9割を超える一方、AIのみで顧客・市場理解が十分だと考える層はわずか1割程度。自由回答では、AIは顕在化しているペインにはアプローチできるが、新しい価値の創造に必要な解像度には至らないといった声が寄せられた。こうした背景もあり、知見者へのインタビューを「重要」と捉える回答は97.2%に達している。

特筆すべきは、インタビューの実施回数と事業進捗の相関性。事業化前に10回以上のインタビューを「十分に実施した」層では、35.2%が計画通り以上の進捗を見せているのに対し、1〜4回の「少し実施した」層では21.7%に留まった。また、インタビュー不足による追加調査や手戻りを経験した割合は80.4%に達しており、初期段階での徹底した一次情報収集が、プロジェクトの成否や効率を左右する鍵を握っている。

実施時期については、計画通りに進捗している層の74.0%が「仮説構築後、事業化判断前」にインタビューを行っている。一方で、インタビューを十分に実施できなかった理由としては「対象者を探すのに時間がかかる(46.2%)」が最多。今後は9割超のビジネスパーソンがインタビューに「注力したい」と回答しており、質の高い一次情報へのアクセス手段の確保が、今後の新規事業開発における重要なテーマとして挙げられている。

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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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