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Mixpanel, Incからのプロダクトティップス

製品主導の成長を目指すプロダクト分析において「アクティブユーザーの計測」が基本となるワケ

Mixpanel, Incからのプロダクトティップス 第10回

 グローバルで7千社以上の導入実績をもつプロダクト分析ツールのベンダー「米Mixpanel社」のキーパーソンによる海外ブログ翻訳記事です。プロダクトマネージャーの日々の業務に役立つ、さまざまな知見をお届けします。今回は、すべてのプロダクト分析の基本となるアクティブユーザー数を計測することの重要性について解説します。

編注

 原文:「MAU, WAU, and DAU: Why should we care about ‘active’ users?」。翻訳にあたり若干加筆修正を行っています。

高度な分析に欠かせないアクティブユーザー数の計測

 MAUとは、月間アクティブユーザー(Monthly Active User)のことです。過去30日間または過去1か月にプロダクトに対して重要なアクションをおこしたユーザー数です。プロダクトの価値や愛着度を理解できるコンバージョン率やリテンション率などの分析を深めることができます。

 「ユーザーのいないプロダクト」とは、まるで「水のない場所にいる魚」です。魚が泳ぐために水が必要なように、プロダクトの成功にはユーザーが不可欠です。

 デジタル製品の世界が成熟するにつれて、ユーザーの定義も変化するものです。アプリに登録しただけではユーザーとはいえないでしょう。プロダクト分析であなたの製品をアクティブに使用しているユーザーを分析することは、売上につながる可能性を持つユーザーを理解できる手段となります。これは、月間アクティブユーザー(MAU)のような時間軸で示すことができます。コンバージョンやリテンションなどのさらに高度な指標は、プロダクトへの愛着度や価値を示し、アクティブユーザーが長期間残ってくれるかをより深く分析できます。

 アクティブユーザー数の計測は非常に高度な分析指標の土台であり、プロダクトのパフォーマンスを理解するためには、見た目よりも非常に重要となってきます。まずは、MAU、DAU(日間アクティブユーザー)、WAU(週間アクティブユーザー)を特定するところから始めましょう。

アクティブユーザーの定義

 アクティブユーザーを正しく定義すること、つまり、あなたの会社にとって意味のあるアクティブユーザーとは何か、を定義することが最初のステップです。「アプリを開く」というアクションは、エンゲージメント(アプリへの積極的な関与の度合い)が低すぎて意味がない場合がほとんどでしょう。それぞれのプロダクトにとって、最も価値のある指標を定義しましょう。そして、その定義は時間の経過とともに変化することがあります。アクティブユーザーの定義が、企業の目標や成熟度によってどのように変化するか、動画ストリーミングサービスを例にご紹介します。この場合、アクティブユーザーはさまざまな定義が考えられます。

  • 「動画を視聴する」ユーザー
  • 「10分以上動画を見る」ユーザー
  • 「先週3本以上の動画を視聴した」ユーザー

 プロダクトのタイプによって、複数の時間軸でアクティブユーザーを測定することもあるかもしれません。MAUが先月のアクティブユーザーを測定するのと同様に、DAUとWAUは、昨日または先週のアクティブユーザーを測定します。例えば、SNSアプリはユーザーがエンゲージする頻度がより多いため、DAUが最も適切だと考えられます。

Mixpanelのように機能的な分析プラットフォームを使えば、さまざまな変数を使用してMAU測定を柔軟にカスタマイズし、あらゆるビジネス、プロダクト、アプリに対応できます。
Mixpanelのように機能的な分析プラットフォームを使えば、さまざまな変数を使用してMAU測定を柔軟にカスタマイズし、あらゆるビジネス、プロダクト、アプリに対応できます。

次のページ
アクティブユーザーを分析すると、他の指標の分析も深まる

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この記事の著者

スコット・マトソン(Mixpanel, Inc)(スコット・マトソン)

Mixpanelのセキュリティマネージャー。Mixpanelに入社する以前は、プロダクトセキュリティエンジニアとしてZulilyとArea 1 Securityに勤めていました。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

ネハ・ナーデン(Mixpanel, Inc)(ネハ・ナーデン)

Mixpanelのプロダクト管理チームに所属する、プロダクトマネージャー。前職はボストン コンサルティング グループ(BCG)で、戦略的な役割を担っていました。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://productzine.jp/article/detail/1706 2023/04/17 14:00

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