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「RESEARCH Conference 2023」レポート

atama plusが実践する、アジャイル開発にユーザーリサーチを組み合わせて拡張した開発戦術とは

「RESEARCH Conference 2023」レポート

 AIを用いた教育系SaaSを全国の学習塾に提供するatama plus株式会社。2023年5月27日に開催されたリサーチをテーマとした「RESEARCH Conference 2023」に同社のプロダクトオーナー&UXデザイナー伊藤光生氏とスクラムマスターの河口康平氏が登壇。UXリサーチとアジャイル開発を組み合わせたプロダクトづくりについて解説した。

「課題発見・ソリューション探索」と「UI検討・機能実装」に分けたアジャイル開発

 「教育に、人に、社会に、次の可能性を。」をミッションに掲げるatama plusでは、AIを用いた教材「atama+(アタマプラス)」をSaaS形式で提供しており、学習塾や予備校を通じて、生徒の学習最適化をサポートしている。生徒一人ひとりの理解度や間違いの傾向に応じて最適なカリキュラムを自動生成する仕組みだ。また、教師や教室運営者向けに生徒の学習管理や業務負担を軽減するツールも提供している。

 伊藤氏は、「atama+」はUXリサーチとアジャイル開発を組み合わせて進化しているという。その背景にあるのは「Wow students. 生徒が熱狂する学びを。」という考え方で、メンバーはこれを指針として担当の業務を遂行している。伊藤氏は、「アジャイル開発の中でも、最小のコストで最大の学びを得て、いち早く価値を届けられる『デュアルトラックアジャイル』という開発手法をとっており、その中でUXリサーチを実践しています」と説明した。

 デュアルトラックアジャイルとは、課題発見・ソリューション探索の「ディスカバートラック」と、UI検討・機能実装の「デリバートラック」との2段階に分けて進めるアジャイル開発のこと。伊藤氏は、同社で行っているこの手法について河口氏の説明を促した。

伊藤光生(いとう・みつき)氏

 atama plus株式会社 プロダクトオーナー&UXデザイナー。

 プロダクトオーナー、UXデザイナー。「atama+」を運営するatama plusにて新規事業を担当。子どもや親子向けのUXデザイン・プロダクトマネジメントに関する領域で、これまでにBtoB・BtoC、AI/IoTサービス、既存事業グロース/新規事業立ち上げなど幅広く経験。HCD-Net認定・人間中心設計専門家。

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ディスカバーとデリバーの担当を割り当てることはせず、全員で取り組むべき

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この記事の著者

森 英信(モリ ヒデノブ)

就職情報誌やMac雑誌の編集業務、モバイルコンテンツ制作会社勤務を経て、2005年に編集プロダクション業務やWebシステム開発事業を展開する会社・アンジーを創業。編集プロダクション業務においては、IT・HR関連の事例取材に加え、英語での海外スタートアップ取材などを手がける。独自開発のAI文字起こし・...

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