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ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

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あなたのプロダクトロードマップは課題解決につながっていますか?

「使われる」プロダクトロードマップを作るには? ~見落としがちな作成前後のポイント~

あなたのプロダクトロードマップは課題解決につながっていますか? 第3回

 第3回は「使われる」プロダクトロードマップを作るためのポイントとは?と題し、作成の「前」「中」「後」の3つのフェーズに分けて、それぞれで押さえるべきポイントを解説。運用の具体的なポイントについて、実践的な視点からご紹介します。解説はコラボラティブ経営管理サービス「DIGGLE」プロダクトマネージャーの本田が務めます。

はじめに

 前回は「プロダクトロードマップ作成でのアンチパターン」として、「万能な」プロダクトロードマップを作ろうとすることの危険性や、原則論に過度にとらわれることの問題点について解説しました。

 最終回となる今回は、実際にプロダクトロードマップを作成・運用していく際の具体的なポイントについて、実践的な視点から解説していきます。

プロダクトロードマップの本質を見失わないために

 多くの場合、プロダクトロードマップが「使われない」理由は、作成したプロダクトロードマップ自体の出来不出来ではありません。第2回のアンチパターンでも触れたように、プロダクトロードマップのアウトプットだけにこだわってしまうと、結果として使われないプロダクトロードマップになりやすくなってしまいます。

 例えば、いきなりプロダクトロードマップのドキュメントを書き始めてしまい、誰とどのように使うのかという点があいまいなまま進めてしまうケース。または、立派なプロダクトロードマップを作成したものの、更新の手間が大きすぎて継続的な運用ができなくなってしまうケース。これらは、プロダクトロードマップが「使われなく」なる典型的なパターンです。

 そこで本記事では、プロダクトロードマップを作る「前」「中」「後」の3つのフェーズに分けて、それぞれで押さえるべきポイントを解説していきます。

プロダクトロードマップを「作る前」のポイント

利用シーン(誰とどのように使うのか)を具体的に定める

 前回お伝えした通り、「万能な」プロダクトロードマップを作ることは避けるべきアンチパターンです。そのため、まずは「どの場で、誰と、どのように利用するのか」を具体的に決めることが重要です。

 例えば、

  • CxOと週次で行う定例会議での利用
  • 隔週で行う現場責任者との会議体でのアジェンダとしての利用
  • いつでも参照可能なドキュメントとしての利用

 特に最初は会議体での利用をお勧めします。プロダクトロードマップの背景情報や用語の意図などを相互に確認できる場があったほうが、理解が深まりやすいためです。DIGGLEでは「プロダクトロードマップ定例」と題して、プロダクトマネージャー、CxO、現場リーダーのメンバーが一堂に介してプロダクトロードマップについてディスカッションをする会を2週に1回行っています。プロダクトロードマップを具体的な場で取り扱うことにより、定例会議が内容や相互理解の場として機能します。

 また、利用シーンが変われば、必要な情報の粒度や表現方法も自然と変わってきます。DIGGLEでは、最初のタイミングではCxOとの認識合わせのために作成していたプロダクトロードマップが、その後、現場リーダーを含めた認識合わせの用途で使うようになった際に、まったく異なるテイストのものへと進化しました。

 都度、その時のプロダクトや組織状況に合わせて、「場に合わせた」プロダクトロードマップを考え直すことが大切です。

次のページ
プロダクトロードマップを「作る時」のポイント

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この記事の著者

本田 大晟(DIGGLE株式会社)(ホンダ タイセイ)

立教大学経済学部卒業後、Retty株式会社に新卒入社。入社当初はデータアナリストとしてプロダクト・ビジネス両面の意思決定支援に従事したのち、toB向けプロダクトのプロダクトマネージャーを担当。2022年 DIGGLE株式会社に入社、プロダクトマネジメントチームの立ち上げから組織化に従事。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://productzine.jp/article/detail/3047 2024/11/28 11:00

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