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ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

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あなたのプロダクトロードマップは課題解決につながっていますか?

プロダクトロードマップを「正しく」作ったはずなのにうまくいかない?──しくじりから学ぶ原因と対策

あなたのプロダクトロードマップは課題解決につながっていますか? 第1回


 近年はプロダクトマネジメントに関する書籍も多く出版され、プロダクトロードマップを含むプロダクトマネジメントの手法について多くの方法が紹介されるようになりました。しかし、本で読むことと、実際にやってみることの間には、大きな隔たりがあります。本連載では「課題解決のためのプロダクトロードマップの作り方と運用」というトピックについて全3回で解説します。解説はコラボラティブ経営管理サービス「DIGGLE」プロダクトマネージャーの本田が務めます。第1回は、「あなたのプロダクトロードマップは課題解決につながっていますか?」と題し、実際のしくじり事例を通じて、プロダクトロードマップの作成と運用について考えます。

はじめに

 みなさん、こんにちは。今回は、私がプロダクトマネージャーとしてDIGGLEに入社した当初(2022年頃)のしくじり事例を通じて、プロダクトロードマップの作成と運用について考えてみたいと思います。

 ある日、シリーズAフェーズのスタートアップのプロダクトマネージャーとして着任した私は「全力でプロダクトマネジメントするのだ!」という意気込みで、さまざまなプロダクトマネジメント本を読みあさっていました。

 私は読みあさったさまざまな知識をもとに、さまざまなプロダクトマネジメントの手法をプロダクトに試していきました。

 そんな形で業務を推進していた中、エンジニアやセールス、カスタマーサクセス(CS)チームと話をしていると、こんな声が聞こえてくるではありませんか。

 「プロダクトって今後どう展開されていくんですかね? いろいろ開発されているのはいいんですけど、どういう方向性なのかあんまり分かってなくて……」

 私はこの時「これがいわゆるプロダクトロードマップを作るタイミングなのか!」とひらめき、インプットした知識や各種メディアの情報を参考にしながら作成に取りかかりました。

 そうしてでき上がった「プロダクトロードマップ」を嬉々として公開したのですが、セールスやCSからは予想外の反応が返ってきたのでした。

  • セールス:「これじゃ商談中のお客さんになんて言っていいか分からないな……」
  • CS:「このXX機能ってYY画面につく感じになるってこと?」
  • 共通:「なんでこのタイミングでその開発がされることになっているの? 背景は?」

 運用を続けるうちに、自分なりにしっかりとプロダクトの展開を書いているはずなのに、だんだん誰にも見られず、理解もされていないことに気づきました。

 「今のプロダクトロードマップを運用するやり方は何かが間違っていそうだ……」

 せっかく情報を集めてよいものを作ったと思ったのに、なぜうまくいかないのでしょうか。みなさんには、私のプロダクトロードマップ作りと運用の何がミスだったか、分かりますか?

 次の章では、このしくじりの要因分析を通じて、「正しく」プロダクトロードマップを作っていたのにうまくいかなかった理由について探っていきたいと思います。

次のページ
しくじり分析:課題解決につながらないプロダクトロードマップ?

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この記事の著者

本田 大晟(DIGGLE株式会社)(ホンダ タイセイ)

立教大学経済学部卒業後、Retty株式会社に新卒入社。入社当初はデータアナリストとしてプロダクト・ビジネス両面の意思決定支援に従事したのち、toB向けプロダクトのプロダクトマネージャーを担当。2022年 DIGGLE株式会社に入社、プロダクトマネジメントチームの立ち上げから組織化に従事。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://productzine.jp/article/detail/2867 2024/11/22 15:11

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