SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

ProductZine Dayの第4回。オフラインとしては2回目の開催です。

ProductZine Day 2025

ProductZine Day 2025

プロダクトづくりが捗るエキスパートから学ぶFigma/FigJam実践活用術

「ともに創るデザイン」の実現へ──Maker Collective Tokyo イベントレポート

プロダクトづくりが捗るエキスパートから学ぶFigma/FigJam実践活用術 第10回

Figma Drawがひらく新たな表現の可能性

 KRAFTS&Co.合同会社の倉光美和氏は、「『描く』という衝動に立ち返る〜Figma Drawがひらく思考のかたち〜」をテーマに、Figma Drawの魅力を語りました。

 元々「ベジェ曲線愛好家」だったという倉光氏は、従来のFigmaでは課題であった、複雑な編集操作、アウトライン化によるパス破損などを解決するツールとしてFigma Drawを評価しました。実際に制作した作品をデモで紹介しながら、シェープビルダー、複数ポイント同時編集、リピート機能、パターン機能、テクスチャー・ノイズ、プログレッシブブラーなど、豊富な新機能を解説してくれました。

 「感情をのせられる」というFigma Drawの特徴について言及し、「即興的で自由な表現ができるようになったことで、感情を載せられるビジュアルデザインが可能になった」と評価しました。

アイデアから創造へ──Figmaプラットフォームの全体像

 最後のセッションでは、筆者と同僚のコーリー・リーが登壇し、Figmaプラットフォーム全体を通じたワークフローを実演しました。

 FigJamでのアイデア発散から始まり、AIを活用したFigma Slidesでの提案資料作成、Figma Designでの詳細なUI設計、Figma Drawでの手描き表現追加、AIによるプロトタイプ自動生成、Figma Makeでのインタラクティブプロトタイプ作成、Figma Sitesでの直接Web公開、そしてFigma Buzzでのマーケティングアセット作成まで、一連の流れを途切れることなくデモンストレーションしました。

 特に注目してほしいのは、各ツール間でのデータ連携の滑らかさです。Figma Designで作成したデザインをシームレスにFigma Sitesへコピー&ペーストし、そのままレスポンシブなWebサイトとして即座に公開したり、Figma Makeでリアルタイムで動作するプロトタイプを生成したりする様子を、「想像から創造へ」というセッションタイトルを体現するかたちでご紹介しました。

 今回のイベントを通じて、従来はデザイナーだけが担っていた領域に、エンジニア、プロダクトマネージャー、マーケター、経営層など多様なメンバーが参加できるようになってきました。その結果、真の意味での「ともに創るデザイン」が実現されつつあることを、ゲストの登壇者の皆様のセッションからもあらためて実感しました。

 イベントの様子はYouTubeで無料公開されているので、ぜひご覧ください。

この記事は参考になりましたか?

プロダクトづくりが捗るエキスパートから学ぶFigma/FigJam実践活用術連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷 拓樹(Figma Japan株式会社)(タニ ヒロキ)

Figma Japan株式会社デザイナーアドボケート。中小企業向けのSaaS、フリーランスでの受託、起業やスタートアップでの開発チーム立ち上げを経験。Webのフロントエンド開発や、UI・UX設計をおこなう。現在はFigmaのマーケティングやリソースの設計・開発に取り組んでいる。またデザインシステムに...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

ProductZine(プロダクトジン)
https://productzine.jp/article/detail/3689 2025/09/11 11:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング