コンセントの取締役である大﨑優氏による初の著書『デザイナーのビジネススキル キャリア5年目からの「壁」の越え方』(翔泳社・刊)が、9月16日に発売される。四六判で、税込価格は2200円。

同書は、自身のデザインをビジネス領域に主体的に広げ、社会に構想を示し続けるデザイナーにとって必要なビジネススキルに迫っている。
同書において紹介されるビジネススキルは、一定の経験を積んできた「5年目」のデザイナーが、自身のデザインを活かしつつビジネス領域で成長し続けられるよう、入門的なトピックを一歩踏み越えたものとなる。
具体的なスキルを取り上げつつ、能力や技術だけではなく「自分の立ち位置をつかむ客観的な視線」「振る舞いや態度を内省する姿勢」「能動的に動きながら、デザイナーの責任を表明する意志」「市場価値への敏感な観察」といったマインドセットや態度を紹介しており、さらなる成長に向けての「壁」を乗り越えるための視点と方法を体得してもらえることを目指した。
5年目の壁を感じている人をはじめ、5年目未満のデザイナーには予習として、デザイン組織のマネージャーや人材育成担当者にはデザイナー育成のヒントとして、デザイナー以外のビジネスパーソンには発想力や企画力、提案力のさらなる磨き上げとして、役立てられる内容となっている。
あわせて同書は「ビジネススキルを身につける過程」に着目し、その過程に沿った5つの章立てで構成されており、仕事の体感をもちつつデザイナーの視点をビジネスで活かせるように展開する。

さらに、20年以上前にコンセントでデザイナーとしてのキャリアをスタートし、雑誌や書籍、広告・広報媒体、Webサイトなどのデザインの経験を重ねてきた大﨑氏が、多岐にわたるキャリアの中で葛藤や試行錯誤を繰り返し、制作現場から事業、人材、経営までクライアントを支え、同時にコンセントの経営に携わる中で模索してきた経験と洞察が盛り込まれている。
Webマガジン「CreatorZine」(翔泳社)での連載「デザイナー五年目からの教科書」や、noteの記事を合わせて大幅な加筆修正を重ね、新たに書き下ろした原稿を加えているため、連載やnoteの読者にとっても新たな気づきとなり、思考の整理や実務に活かしやすいものとなった。
同書を通じて、誰かからの依頼を待つのではなく自ら企画・提案して、組織や事業を動かすデザイナーになるために必要な、「待ちの姿勢」から「起点になる力」へとシフトするための実践論について学べる。また、ビジネスの中でデザイナーがどのように収益に貢献できるのかを、「プロフィットセンター/コストセンター」という視点から解説しており、自分の仕事の意味の再発見につなげられる。さらに、デザインスキルだけでは届かない経営・マーケティング・ブランディングといった基礎知識を、「自分の仕事との接点」から学び直すことによって、現場で即活かせるようになる。
同書で取り扱っているビジネス知識は、プロジェクト企画/提案/経営・事業理解/価値創出/依頼対応/言語化/交渉/コミュニケーション/営業/マーケティング/ブランディング/仮説生成/インプット/リスクテイク/越境。
おもな読者対象は以下の通り。
- キャリアアップを目指すデザイナー
- プロジェクトマネージャーやディレクター
- デザイナーやエンジニアなど、クリエイティブな専門職についている人
- デザイナーやエンジニアを率いる組織のリーダー、マネージャー
- 企画力、提案力を磨きたいと考えているビジネスパーソン
- デザイナーとの共創により、よいサービス・製品を創出したいと考えている人
そのほか、同書の発売に先がけて「はじめに」が、大﨑氏のnoteにて公開されている。また、同書の発売日である9月16日19時〜20時15分には、出版を記念したCSS Niteセミナー「デザイナーのビジネススキルとは何か」をオンライン開催する。参加費は当日の視聴のみなら無料で、スライド・アーカイブ視聴付きチケットは、個人なら2200円、法人なら1万1000円。

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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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