米Amplitudeは、同社の提供しているデジタル分析プラットフォーム「Amplitude」において、米GitHubとの連携によるエンタープライズのプロダクトチームとエンジニアリングチーム向けとなる、AIエージェント間の統合機能の提供を10月29日に開始した。

今回、提供が開始されたAIエージェント間の統合機能によってAIベースのワークフローが実現する。AmplitudeがAIエージェント型のプロダクトマネージャーとして機能し、製品のインサイトとコード実装をつなぐ橋渡し役を担う。AmplitudeからGitHubのAIエージェントとワークフローの活用が可能になり、ソフトウェアの開発・反復作業にかかる労力を大幅に削減できる。
同機能を通じて、インサイトの取得から実行までのプロセスが変革され、プロダクトチームとエンジニアリングチームの協業がよりスムーズになり、AmplitudeとGitHubが連携してよりインテリジェントかつ効率的なプロダクト開発ワークフローを支援する。
AIエージェント間の統合機能のおもなメリットは以下の通り。
- ユーザーデータに基づいた影響力の大きな機会を特定:Amplitudeの高度な分析機能によって、実際のユーザー行動に基づいて効果的に機能している分野とそうでない分野を特定するとともに、ユーザーと自社製品のエンゲージメントを直接可視化することで、チームは直感や勘に頼ることなく測定可能な成果につながる作業を優先できるようになる。
- 手作業を減らし、戦略的な業務に集中:コンテキストの切り替えや繰り返しのチケット作成は必要なく、Amplitudeのインサイトから直接データに基づいた製品要件の自動生成が可能になり、チームは戦略的で創造的な業務に時間を使えるようになる。
- GitHub Copilotを通じて、インサイトをコードに変換:コーディングエージェントであるGitHub Copilotが、PRD(Product Requirements Document:プロダクト要求仕様書)を引き継いで、プルリクエストを作成する。エンジニアは開発作業をすぐに始められ、短期間で価値を達成しつつユーザーニーズへの継続的な対応が可能になる。
- 各リリースからの学習:Amplitudeを通じてリリース後のすべての機能や変更の影響を追跡し、ユーザーの反応やエンゲージメントの要因の分析、および自社の今後のロードマップへの反映を通じて、継続的な改善を促進する。
あわせてAmplitudeは、GitHubとの連携による「機能実験カスタムエージェント」を開発した。同エージェントはGitHub Copilotの専用版であり、Amplitude固有のプロンプトとMCPツールを提供することで、ユーザーと組織がカスタムエージェントを使って、製品インサイトのクエリの取得、新たな計測機能の追加、機能フラグの管理、新機能の実験の自動化を実現する。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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