はてなは6月3日、AIを活用したインタビュー分析SaaS「toitta(トイッタ)」において、AIツールと外部データをつなぐ共通規格「MCP(Model Context Protocol)サーバー」のβ版を提供開始した。
「toitta」は、デザインリサーチやマーケティングリサーチにおけるインタビュー結果の分析プロセスを支援するサービス。高精度な書き起こしや切片の生成により、発話情報の分析スピードを加速させ、インサイトの発見や仮説の精緻化をサポートしている。
今回提供を開始したMCPサーバーは、Anthropicが提唱するAIツールと外部のデータやサービスをつなぐための共通規格「MCP」に対応するもの。これにより、ClaudeやChatGPTをはじめ、AIチャットツールからコーディングツールまで幅広いAIツールから「toitta」上のインタビューデータを直接参照し、質問や分析を行うことが可能となる。背景には、使い慣れたAIツールのなかで分析の続きを行いたいというユーザーからの強い要望があった。
本機能の接続により、日常的に利用するAIツール上でインタビューの書き起こしや切片を呼び出し、チームやプロジェクトをまたいだ横断的な探索・分析が完結する。「先月実施したインタビューで、解約理由について語っている箇所を探して」といった自然な言葉での依頼に対して、AIがチームやプロジェクトの階層をたどり、キーワード検索やセマンティック検索を用いて該当箇所を特定する。
さらに、AIツールが回答を組み立てる際には、根拠となった発話セグメントや切片へのリンクを併記する設計となっており、元となった発言をすぐに確認できる。データを取り込んだ上で、そのままAIツール上で深掘りの質問を重ねたり、別の資料と組み合わせた考察を進めたりすることも可能となる。
なお、β版で提供する機能はデータの読み取りに限定しており、AIツール経由でデータが書き換えられることはない。接続には標準的な認可方式を採用し、アクセスできるデータの範囲はログインユーザーが「toitta」上で閲覧できる範囲に限られる。また、はてなではMCPサーバーの提供にとどまらず、各業務の進め方に合わせた活用方法の構築から定着までを支援していく。
今後は正式版のリリースに向けて対応ツールの拡充や機能改善を進めるほか、蓄積したインタビューデータをもとにカスタマージャーニーマップやペルソナを継続的に更新する作業の自動化にも取り組む予定。サービスの詳細やβ版利用の申し込みは、「toitta」開発ブログにて確認できる。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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