グッドパッチは、独自のフレームワークを用いて企業の新規事業の検討段階における事業性をレビューし、不確実性を減らすことで事業開発における意思決定を促進する、事業性評価プログラム「BusinessDesign Review」の提供を11月17日に開始した。
BusinessDesign Reviewは、事業が成立するために必要な要素を元に同社が設計した、4つの独自フレームワークを活用しつつ顧客と対話し、事業案の成立性について検証・改善するサービス。
おもに、実証実験の実施前やPMFの前段階といった、仮説が多く不確実性が特に高い状態の事業案に対して、「アイデア」「市場性」「戦略性」「収益性」の観点における事業成立要素の過不足についてレビューを行う。
アイデア性評価(顧客セグメント評価、ペルソナ評価など)では、ターゲットとなる顧客の具体化や顧客に対する提供価値・ソリューションの整合性、顧客セグメンテーションといった事業アイデアの基礎となる要素に対する検討の過不足の確認を実施する。
市場性評価(市場セグメント評価、参入タイミング評価など)では、対象としている市場のセグメントや規模、成長率、市場参入タイミングの適正などについて、ターゲットとなる顧客像との整合を図りつつ、検討の過不足の確認を行う。
戦略性評価(競合戦略評価、優位性評価など)では、事業アイデアの競合の有無や競合に対する優位性や参入障壁などの設定について、市場性との整合を図りつつ、検討の過不足の確認を実施する。
収益性評価(ビジネスモデル評価、損益分岐評価など)では、ビジネスモデルの確認や利益/費用のバランスの整合性の確認、投資と回収タイミングといった、収支がバランスするかどうかを戦略性との整合を図りつつ、検討の過不足の確認を行う。
さらに、これら評価にともなうフィードバックと、今後の事業開発における方針案に関するコンサルティングを提供する。
BusinessDesign Reviewの活用によって、検討フェーズからサービスデザインフェーズへの移行を見据えた、必要な検討事項を過不足無く網羅でき、デザイナーの視点からサービスとしての成立性とビジネスとしての成立性を平行しつつ検証し、顧客に受け入れられる事業の構築に向けて要点を絞った必要な検討を積み重ねられる。なお、これらサービスは完全オンラインでも利用可能となっている。
おもな提供対象は以下の通り。
- 新規事業の開発や推進を担当している人
- 新規事業開発の知見が浅く、検討プロセスが手探りで不安を抱えている人
- 事業アイデアがビジネスとして成立するかどうか、検討の過不足について心配な人
- 事業の検討がうまくいかず、社内での投資判断調整に行き詰まっている人
同プログラムの提供開始にあわせて、オンラインセミナー「意思決定はスキルだ!数々の新規事業開発を手掛けるデザイン会社の意思決定を乗り越える『型』とは?」を、11月29日12時~13時に開催する。同セミナーでは、多くの新規事業担当者が一度は頭を悩ませたであろう、“開発の事業領域選定~意思決定フェーズ”に潜む失敗パターンや、不確実性が高い新規事業開発の中で、事業化に向けてどんな観点を持てば“負けない意思決定”ができるのかを、さまざまな事例や登壇者の経験を踏まえて紹介していく。参加費は無料で、事前登録が必要。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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