Reproは、自社でモバイルアプリを運営しており、モバイルアプリの運営において事業全体の責任者、サービスのマーケティング責任者、サービスのマーケティング担当者、サービスの開発者のいずれかに該当する人を対象に実施した、「ASO(アプリストア最適化)対策 実態調査」の結果を3月28日に発表した。同調査は、1月26日~2月15日の期間に行われ、152名から回答を得ている。
調査対象者に、重要視しているアプリマーケティング施策(集客)を尋ねたところ、「ASO(アプリストア最適化)対策」がもっとも多く、「自社Webサイト経由のインストール促進」「SNS広告」がそれに続いた。
ASO対策への実際の取り組み状況を尋ねた質問では、「現在、取り組んでいる」(40.8%)が最多となり、「過去、取り組んだことがあり、今後も取り組む予定がある」と「過去、取り組んだことはないが、今後取り組む予定がある」を合わせた割合は約80%を占めている。
現在、ASO対策に取り組んでいる人、および過去に取り組んだ経験がある人に対して、ASO対策の成果を尋ねたところ、「期待通りの成果が出ている」と「期待以上の成果が出ている」を合わせた割合は29.5%、「期待通りの成果は出ていない」という回答は35.7%と、成果に結びつかなかったケースが多い。また、「ASO対策の成果が測定できていない」と「わからない」を合わせた割合は34.8%に達し、運用や効果測定を行うための環境が整っていないことがうかがえる。
ASO対策実施にあたって感じている課題としては(複数回答)、「ノウハウが足りていない」と「リソースが足りていない」が他を大きく引き離して上位を占めた。
一方で、ASO対策の実施体制を尋ねた質問では、兼任または専任での内製とする回答が75.0%を占めている。
ASO対策に対する将来的な体制を尋ねたところ、「完全に内製化したい」という回答が42.0%に達し、その理由としては「自社ノウハウが蓄積できる」が最多となった。その反面、現時点ではノウハウ・リソースの不足が課題として顕在化していることから、内製化志向が成果創出の足かせとなる懸念もある。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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