米AmplitudeとDearOneは、NTTドコモが自社の提供する複数のサービスを横断したデータ活用を行うべく、NTTドコモの会員データ基盤への行動データ分析ツール「Amplitude」導入を支援したことを、4月24日に発表している。
NTTドコモは、これまで自社が提供するスマホ決済サービス「d払い」に行動分析ツール「Amplitude」を導入し、「d払い」アプリのユーザー行動データと決済データ、NTTドコモが保有する属性データを統合したユーザー行動分析環境を構築してきた。
今後は、単体サービスだけでなく「dポイント」「dカード」「docomoモバイル回線」といった、NTTドコモが提供する複数のサービスにおけるデータ分析の効率化や、横断分析による深いユーザー理解を行うべく、すべてのサービスの共通基盤である会員データ基盤に直接Amplitudeを連携している。
会員データ基盤へのAmplitudeの導入によって、以下の3点が可能になる。
- サービス担当者のデータ分析業務の効率化・高精度化
- 複数サービスの横断分析
- データ分析環境の高度化
サービス担当者のデータ分析業務の効率化・高精度化としては、AmplitudeがSQLなどのコードが不要で、専門的な知識がなくとも簡単な操作で、直感的かつ短時間にデータ分析ができるため、専門的な分析担当者に依頼することなく各サービスの担当者が自らサービス改善につながるユーザー行動分析が可能になり、より多くのメンバーがデータを活用できる。
複数サービスの横断分析としては、今後「d払い」以外のサービスとも順次Amplitudeとの連携を進めることで、「dカード」を使用しているユーザーが「dポイント」をどのように使っているか、「dマガジン」利用ユーザーのうち、どのくらいの割合の人が「d払い」を使用しているか、といったサービス横串でのユーザー行動分析が可能になる。
データ分析環境の高度化としては、会員データ基盤自体にAmplitudeを導入したことで、NTTドコモの新たなサービスでユーザー行動分析が必要になった際に、非常にスピーディに分析機能を提供できる。サービスの成長のためにデータ分析を行う、データ活用環境が高度化された。
Amplitudeは、世界4万5000サービス以上で導入されている行動分析ツールで、アプリやWebなどのオンラインデータと、店舗POSなどのオフラインデータすべてを統合することによって、顧客の行動分析が容易になる。豊富なチャートを標準搭載し、専門的なデータサイエンティストがいない環境下でも、マーケターやプロダクトマネージャー自身が簡単な操作で直感的に、かつ短時間でのデータ分析が可能になっている。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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