ANOBAKAは、直近の大規模言語モデル(LLM)開発競争激化を受けて、生成AI領域で起業を考えている人への参考情報となる、「大規模言語モデル(LLM)カオスマップ」2023年度6月版を6月7日に公開した。
大規模言語モデルは、大量のテキストデータを使ってトレーニングされた自然言語処理のモデルで、現在話題となっているChatGPTも、2022年初頭にトレーニングした「GPT-3.5」シリーズを対話向けにファインチューニングしたものであり、大規模言語モデルの応用例の1つとなっている。
アメリカ同様、日本でも今後アプリケーションレイヤの生成AIスタートアップが多数勃興することが予測され、アプリケーションレイヤの生成AIスタートアップにとっては、LLMの最新トレンドを把握し、どのLLMをどのように活用するかを思考することがサービスを設計する上で1つの重要な要素となる。
一方で、アメリカを中心にさまざまなLLMが開発され、それに追随する形で中国や欧州、日本でも各社・各研究機関が独自のLLMの開発を発表するなど、LLMの開発競争は各地で激化しており、そのトレンドを網羅的に把握することが困難になりつつある。
このような動向を踏まえて、今回LLMの主要プレイヤーをまとめた「大規模言語モデル(LLM)カオスマップ」2023年度6月版の公開に至った。現時点では、各LLMの「特徴」「パラメータ数」「API」などが非公開になっている場合が多く、取り急ぎ国別のカオスマップという形式を取っており、今後は公開情報が増えたタイミングでそれらを加味したカオスマップの作成を予定している。
なお、カオスマップのダウンロードにあたっては、簡単なアンケートへの回答が必要となる。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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