仏Contentsquareは、同社の提供するデジタル顧客体験分析プラットフォーム「Contentsquare」における2023年サマーリリースの一部として、新たな製品群と機能拡張を英ロンドンにて6月16日(現地時間)に開催した「CX Circle London 2023」にて発表した。
Contentsquareの2023年サマーリリースでは、従来から提供してきたモバイルアプリ向けの高度なアナリティクス機能を大幅に強化し、総合的な体験モニタリングに加えてiOS/Androidのネイティブアプリ、Flutter、React Nativeを含む主要なフレームワークにわたるクロスプラットフォームのサポートを新たに提供する。「CS Apps」は、アプリ内の顧客体験を根本的に改善すべく設計されており、パフォーマンスの最適化、カスタマージャーニーの改善、利用率とコンバージョンの向上のための機会を迅速に見つけ出せる。トラフィックの3分の2がモバイルになり、より深いジャーニーがより良い成果につながる中で、バグを検出し、APIエラーやクラッシュエラーをトラブルシューティングし、リアルタイムで問題を解決する能力によって、エンゲージメントを高められアンインストールを減らせる。
あわせてベンチマーク機能もリリースされており、コンバージョン率、ロード時間、平均顧客単価、セッション当たりのページ閲覧数を分析することで、ブランド運営企業は自社のユーザー体験を同じ業界内の競合他社と比較できる。競合他社のデータは最新のもので、匿名化されているのでブランド企業は自社のパフォーマンスが優れているところと業界の水準に達していないところについて信頼に足るインサイトを得られ、クラス最高のデジタル体験を目指すために何をすべきかがわかる。
さらに、小売業者と商品ブランド企業がリアルタイムの体験データを共有し、プロモーションのパフォーマンスを分析可能な新製品「CS Retail Media」も含まれており、CS Retail Mediaによる分析を通じて、ブランド企業は従来ならアクセスが困難であり時間を要したマーケットに対する可視性を、前例がないほど高いレベルで得られる。また、このインサイトの活用によって、商品のパフォーマンスを理解し、リテールメディアへの投資を最適化し、売上を向上させることができる。
ほかにも、アクセシビリティの専門家の詳細な意見を取り入れた新たなデザインシステム「Dara(Design Around Real Accessibility)」をリリースし、10億人以上の人々がデジタルコンテンツへのアクセスに影響を与える障害を抱えている中で、自社が提供するプラットフォームからオンラインアクセスへの障壁を減らす役割を果たしていくという。
なお同社は、よりよいインサイトをより早く提供するというコミットメントの一環として、今春に専用のタスクフォースを立ち上げ、生成AIを活用した新たな製品や機能を開発して、同社のイノベーションロードマップに加えている。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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