独Adjustは、世界中のアプリのデータとともにAIを活用したパーソナライゼーションといった業界のトレンドやパターンに関して、同社とAppLovinのマーケティングエキスパートが解説するレポート「モバイルアプリトレンド 2024」を、3月7日に発表した。
同レポートによれば、2022年は年間のアプリのインストール数が減少傾向にあったものの、2023年には世界的に4%増加しており、モバイルアプリには依然として大きな利益をもたらす力があり、多くのチャンスが眠っている業界であることが明らかになっている。
同レポートでは、ユーザーが自身のデータをアプリ側に共有することによって価値を得ている点や、データ共有における透明性が向上される一方で、AppTrackingTransparency(ATT)のオプトイン率が徐々に上昇し続けている点に注目する。業界全体では、2022年に29%だったアプリユーザーの同意率が、2023年には32%まで伸びている。世界でもっともオプトイン率が高かった分野はゲーム(39%)で、フィンテックとEコマースも前年と比較してそれぞれ7%増加した。
2023年のフィンテックアプリ全体のセッション数は、決済アプリが約3分の1を占めており、アプリ内収益が前年比118%と急増するとともに、アプリのインストール数は42%増、セッション数も24%増という驚異的な伸びとなっている。
ゲームアプリ市場は、世界でインストール数が7%の増加となり、ジャンル別でもっともシェアが大きかったのは「アクション」(18%)で、「ハイパーカジュアル」と「パズル」がそれぞれ14%でそれに続いた。
モバイルコマースも急速に伸びており、2023年の世界全体のEコマースアプリのインストール数は43%増となっている。Eコマースアプリのサブカテゴリの中でも、ショッピングアプリのインストール数は56%増加し、インストール数がもっとも伸びた北米では、98%増となっている。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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