ギブリーは、生成AIを活用した開発プロジェクトを総合的にサポートする共創型ラボ開発機関「Givery AI Lab(ギブリーAIラボ)」を設立したことを、4月24日に発表した。
Givery AI Labは、上場企業のCTO経験者、GAFAM出身者などで構成されるギブリーの開発者チームを中心として、AI開発プロジェクトの第一線で活躍する民間のAI技術者・AIエンジニア、データサイエンティストなどのコミュニティを基盤としている。
LLM開発といった現場から離れた研究開発領域ではなく、あくまで「おもてなし」の精神を持ち、現場での活用ニーズに合わせた技術開発ができる能力を「AIエンジニアリング」と定義しており、この領域での技術開発と社会実装を使命に、R&Dによる技術研究開発およびAIエンジニアリングのサポートを行う。
おもな活動内容は以下の通り。
- AI研究者コミュニティの拡大およびAI人材育成
- 産官学連携や自社R&Dによる技術研究開発
- ユーザー視点に立った実用的なAIエンジニアリング
「AI研究者コミュニティの拡大およびAI人材育成」では、コミュニティに在籍している300名以上の経験豊富なAIエキスパートが、新たなAIエンジニアの発掘・育成にも注力し、彼らがシームレスに連携することで効率的かつ効果的な課題解決を実現する。
「産官学連携や自社R&Dによる技術研究開発」では、デジタル庁や経済産業省をはじめとした行政機関、東京大学をはじめとした大学教育機関との産官学連携でのイノベーション創造活動を通じて、常に最新のテクノロジー動向をキャッチアップしていく。また、自然言語処理、音声・画像認識、データ分析といったさまざまな分野で最新技術を積極的に活用することで、企業の課題解決に最適なAI技術を選定・適用して、カスタマイズする。
「ユーザー視点に立った実用的なAIエンジニアリング」では、チームに参画する多様なビジネスドメインに精通したプロデューサーが、AIエキスパート陣と協働することによって、ユーザーのニーズを深く理解して実用性の高いAIソリューションの設計・開発を行う。
今後は、これまでギブリーが提供していた生成AIサービスでは支援しきれなかった企業のニーズに対して、Givery AI Labによる共創型の技術開発によって、企業実装を進めていく。なお、その一環としてPwCコンサルティングとの連携による、業界/業種別の生成AI開発に着手している。
2024年内には、同社が提供を開始するメタバースアカデミー「Track Academy」を通じて生成エンジニアを1000名規模で育成して、社会実装+産学連携での共同研究に着手していく。また具体的な技術領域としては、音声認識技術/画像生成技術といったより現場ニーズに合わせたUI/UXの向上につながる周辺技術の研究にも着手する。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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