日本CTO協会は、技術者901名を対象に「開発者体験ブランド力」調査・集計を実施し、上位30企業を選出。その上位各社を「Developer eXperience AWARD 2025」の受賞企業として公開・表彰した。
同協会は、ソフトウェア開発者をはじめとする技術者にとって、各社が「開発者体験」についてどれだけ魅力的な発信をしているかを調査するために行っているもの。この活動は各社のエンジニア採用力強化の指針となるだけでなく、開発者体験の向上と透明性/オープンネスなどの企業文化の重要性が広く認知されることを目的としている。
開発者体験ブランド力調査のコンセプト

「Developer eXperience AWARD 2025」ランキング上位30社

また、本年度のランキング上位企業(30社)を回答した人が、企業が行っている情報発信の中で「開発者体験が良さそうだと感じたコンテンツ」「認知している発信チャネル」について、新たに調査を実施した。
上位企業の回答者が上位企業の発信情報の中で「開発者体験が良さそうだと感じたコンテンツ」
上位平均と比較して、上位平均(5社)が発信している以下のコンテンツでは項目のポイント数が上回る結果となった。
- 開発戦略:開発生産性、開発プロセス、技術的負債
- 技術戦略:技術選定、アーキテクチャ、研究開発
- プロダクト戦略:ドメイン、プロダクトマネジメント、ロードマップ
- オフィス環境:ディスプレイ、PC、オフィスチェア、オフィス機能
- 開発ツール:IDE、GitHub、Copilot、Wiki、生成AIツール
- プロジェクト事例
一方で、上位平均と比較して、上位平均が発信している以下のコンテンツでは、項目ポイント数が上回る結果となった。
- 組織戦略:チーム設立・再編、チームトポロジー
- マネジメント:キャリアパス、評価、1on1
- 組織文化:コミュニケーション、心理的安全性、チームビルディング
- 働き方:リモートワークなど
- 技術的取り組み事例

上位平均の回答者が、上位企業の発信情報の中で「認知」している発信チャネル
発信者をエンジニア・経営者・その他の3つに分類。その中で以下のようなことがわかった。
- エンジニアからの発信では上位平均・上位平均ともに「所属エンジニアのテックブログ/Qiitaなどでの技術情報の発信」が最も高い結果となった。
- 経営者からの発信では、上位平均・上位平均ともに「事業責任者/経営者のインタビュー記事」が最も高い結果となった。
- その他からの発信では上位平均・上位平均ともに「企業の公式(採用)サイト」が最も高い結果となり、経営者からの発信の全項目よりも認知されていることがわかった。

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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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