プレイドは、サーバレスで独自のKARTE機能やアプリケーションを、AIによる支援を受けつつ開発できるプロダクト「KARTE Craft」に、サイトホスティング機能「Craft Sites(β版)」を追加したことを6月19日に発表した。
今回、新たに追加されたCraft Sitesは、従来サイト作成に必要とされていたSSL証明書の取得・更新やサーバの設定・管理などを行うことなく、あらゆるファイルをホスティング可能な機能。AIによるプロダクト活用・サイト作成支援機能「Craft Sites Copilot(β版)」が標準搭載され、HTMLなどのコード作成や画像生成といったサイトのコンテンツ作成をリアルタイムで支援する。
具体的には、コラボレーションツールで作成したワイヤーフレームの画像をCraft Sites Copilotに読み込ませることで、それに応じたHTMLコードが出力される。また、サイトに掲載する画像もCraft Sites Copilotでただちに作成できる。参考画像と自然言語を組み合わせたプロンプトによって、作りたい画像を指定することも可能なので、イメージ通りのクリエイティブを容易に作成・調整できるようになる。
Craft Sites Copilotは、複数のAIモデルをその特徴や強みに応じて使い分けており、コード生成/改善にはGPT-4oをはじめとしたMicrosoft Azure OpenAI ServiceやGoogle Gemini 1.5 Flashを、画像生成にはGoogle Imagen 2を中心的なAIモデルに採用している。
Craft Sitesは、「Sites Authentication」機能によって特定のユーザーに対する限定公開コンテンツの作成も可能で、KARTE Craftの中心機能である「Craft Functions」を認証のバックエンドとすることで、あらゆる認証方法に対応できる。また、「Sites Aggregation」機能を活用すれば、Craft Sitesで設定したドメインにおいて他のサイト制作ツールなどで作成した既存サイトをホスティング可能になり、キャッシュ機能を活用することによってサイトのパフォーマンス最適化も実現する。
ほかにも、Craft SitesとKARTEやCraft Functionsを組み合わせることで、静的なページだけでなく閲覧履歴ページやレコメンドページといった、1st Party Customer Dataのリアルタイム活用による動的なウェブアプリケーションの構築も可能になる。また、Craft Sitesで作成したサイトのHTMLコードに、KARTEの計測タグを埋め込むコードを生成する機能も備えているため、KARTEとの連携も容易に実現できる。
KARTE Craftの導入および活用にあたっては、さまざまなサポート体制を用意しており、プレイドのカスタマーエンジニアがCraft Sitesを利用した実現したい機能の実装方法を支援する。また、さまざまなサンプルテンプレートと解説コンテンツも提供するとともに、マーケティング領域での活用だけでなくKARTE Craftによって顧客起点のビジネス変革およびデジタルトランスフォーメーションを推進する場合は、業務オペレーションの改善、ITアーキテクチャの構築、各種データ活用といったさまざまな領域をカバーする経験豊富なパートナー企業による伴走支援も提供可能となっている。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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