ヌーラボは、同社の提供しているプロジェクト・タスク管理ツールの「Backlog」に、複数人での同時編集を可能にする新機能である「ドキュメント機能」のβ版を、9月中旬から順次リリースする。
今回、β版が提供されるドキュメント機能は、現在搭載されている「Wiki機能」に代わる文章作成・共有機能で、複数人での同時編集に対応しており、会議中に複数のメンバーで議事録を同時に編集したり、ブログの執筆などをよりスムーズに行ったりできる。
現行プランを利用しているすべてのスペースにて、9月中旬より順次リリースされる(プラチナクラシック、プレミアムクラシック、スタンダードクラシック、スタータークラシック、旧マックス5、旧プレミアム、旧プラス、旧ベーシックの各プランは、ドキュメント機能の利用対象外)。
従来のWiki機能は現在、プロジェクトに必要な情報やマニュアルを記録するといった用途で使われているものの、複数人での同時編集に対応しておらず、大人数で使用しているプロジェクトの場合は他者と操作が競合してしまい、記録が残らないケースが生じたり、画面を共有しつつ複数人でドキュメントを編集したりといったニーズに応えられなかった。
また、Wiki機能が複数人での同時編集に対応していないことを理由にした、他のドキュメント作成ツールの併用によって、プロジェクトに紐づいた文書の場所がわからなくなる、二重の権限管理が発生している、といった問題も発生しているという。
今回のドキュメント機能のリリースによって、会議中に参加者が議事録を同時に更新したり、複数名でブログのレビューを行ったりといった共同作業を、スムーズに進められるようになる。また、プロジェクトに紐づいた文書の場所が1か所に集約されるため、権限管理が容易になるというメリットもある。
将来的にはWiki機能のドキュメント機能への統合を予定しているが、正式な統合まではドキュメント機能登場以降もWiki機能を使い続けられる。また、ドキュメント機能のβ期間中は、ユーザーからのフィードバックをもとに機能改善や新機能の開発を進めていく。
さらに、ドキュメント機能の利用が拡大してサービスの安定性が確かめられ次第、Wiki機能からドキュメント機能への移行をサポートする機能の開発・統合の検討も予定している。
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ProductZine編集部(プロダクトジンヘンシュウブ)
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